凱旋門賞で武豊とコンビのアルリファーが独G1ベルリン大賞圧勝

 

武豊(2019年10月5日撮影)
武豊(2019年10月5日撮影)

 

 武豊騎手が凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)でコンビを組むアルリファー(牡4、J・オブライエン)が11日、独G1ベルリン大賞を5馬身差で圧勝した。
 

日本人騎手による凱旋門賞初制覇の期待感が高まる内容。

 

大手ブックメーカーの評価も有力馬の1頭に浮上。

 

同馬はこのレース前にキーファーズの松島正昭代表が共同オーナーとなった。

 

2024年8月13日11時3分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 早くから凱旋門賞(GⅠ)の秘密兵器と騒がれていたJ・オブライエン厩舎のアルリファー(牡4)のトレード話が水面下で進んでいたが、キーファーズの松島正昭代表のドウデュースがこの夏に年内での引退を表明し、凱旋門賞(GⅠ)への挑戦を諦めた経緯から考えても、このトレード話は出来レースだったと言えるだろう

 

武豊で日本ダービーを勝つ・武豊で有馬記念を勝つ・武豊で凱旋門賞を勝つが松島正昭代表の口癖でも有った訳で、有馬記念を勝った際には人目を気にせず泣きながらハグをした光景は印象的だったが、ユタカ自身も夢である凱旋門賞制覇の可能性は残り少なく成って来たのも年齢的に考えても後僅かだろう

 

現にこのコンビで凱旋門賞に向け挑戦するのは今回で3頭目に成るのだが、今回が最もチャンスがある馬で、ドウデュースの引退の引金に成った馬とも言える

 

アルリファーは今回の凱旋門賞を、勝っても負けても来年のジャパンC(GⅠ)には顔を出す筈だし、鞍上は勿論武豊で人気にも成るだろうが、これで武豊の引退は宣言は2025年以降になる事は決定したと言えるだろう

 

近年は何かと騎手会長の立場から胸を痛める事件が多かったが、まだまだ心は青く、身体も若い事も立証してくれた訳だが、55歳にして51Kに減量してレースに挑むスピリット精神は伊集院氏の教えを若い内から身に付けたからだろう

 

15歳で競馬の世界に飛び込み、武邦彦の息子として育てられた訳だが、教えを被る師・先輩が人を育てる訳で、親の教育が如何に重要かを思い知らされる競馬の世界とも言える

 

坊主頭で一般社会人の年収の10倍以上を稼ぎ出し、今武者修行に出ているおにぎり君・田口寛太騎手などは実に良い例で、必ず帰国後は大活躍する事だろう

 

いつまでも心は青く、夢は大きい事が…いや大き過ぎる方が大事で、妥協を許さず常に目標目線を上にして前を観る事が、成人・聖人に近付ける一歩と言うモノだろう。