シャフリヤール今年も札幌発BC取り 藤原英師「上目指す」初コンビ武豊で世界へ弾み
武豊騎手を背に、函館芝コースを併せ馬で追い切られるシャフリヤール(左) |
真夏の札幌決戦を制して再び世界へ-。
21年ダービー馬、シャフリヤール(牡6、藤原英)が、2年連続で札幌記念(G2、芝2000メートル、18日)に参戦する。
昨年は喉の疾患もあって11着に大敗したが、今年は函館で順調に調整中。秋はBCターフ(G1、芝2400メートル、11月2日=米デルマー)を大目標に置いており、武豊騎手(55)と初コンビを組む北の大地で勢いをつけたい。
◇ ◇ ◇
シャフリヤールは7月12日に函館競馬場へ入厩し、4カ月半ぶりの実戦に備えている。
1週前追い切りでは初タッグを組む武豊騎手を背に、函館芝コースで5ハロン67秒9-11秒6をマーク。
藤原英師は「喉が良くなって昨年よりいいプロセスを踏んでいける」と伝えた。
1年前は、11着に大敗した。レース後の検査で喉頭蓋(こうとうがい)エントラップメントが判明。
手術を受けた。
術後の復帰戦、米BCターフは3着。
その後は有馬記念5着、今年3月のドバイシーマC2着と本来の力を取り戻してきている。
「改めて大したものだと思った。
精神力、体力がすごい」。
師は敬意の言葉を重ねる。
今年も札幌記念からBCターフへの道を歩む予定だ。
これまでもドバイ、英国、米国で海外の強豪に挑み、22年ドバイシーマCを制覇。
21年ダービー馬の力を示した。
「馬も人間も一緒。
アスリートと同じで、上を目指していかないと。
ダービーを勝って世界で活躍する馬にならないといけないと思って管理している。
そこに向けてのBC、札幌記念」。
師の強い信念は揺るがない。
大きな目標から逆算していかにピークをもっていくかを、師は大事にしている。
「精神的にも身体的にも、今のパフォーマンスで十分だから、どう維持してパフォーマンスをするか」。
それを念頭に置いた調整が丁寧に施されている。
今回勝てば、22年ドバイシーマC以来、国内に限れば21年ダービー以来の白星となる。
“偉大なる王”の復活へ。
世界一につながる勝利を目指す。【下村琴葉】
◆武豊騎手と札幌記念
歴代最多8勝(2位は川田、横山典、柴田政の3勝)。
96年(マーベラスサンデー)、97、98年(エアグルーヴ)で史上初の3連覇も達成している。
通算13度の騎乗で【8 1 1 3】。
勝率61・5%、連対率69・2%、複勝率76・9%。
2024年8月13日11時3分
(日刊スポーツ)
今年の札幌記念(GⅡ)の主役世代は6歳世代が中心と成りそうだが、その6歳世代のダービー馬がシャフリヤールな訳でもあり、藤原英調教師がレジェンド・武豊に初の騎乗依頼したと成れば、中途半端な出来での依頼は出来ない筈である
4歳の時にドバイシーマクラシック(GⅠ)を56,5Kで勝ったのが最後で8連敗中で勝利の女神から見放されている訳だが、今年のドバイシーマクラシック(GⅠ)は57Kで勝ち馬から03差の2着に巻き返しており、まだ終わったとは思えない所を見せてくれた
昨年の有馬記念(GⅠ)は有馬記念特集でもお伝えした通り、海外から帰国したばかりで検疫のの問題もあり調整が出来ずに中山競馬場に直接入厩しての出走と成りながらも勝ったドウデュ―スとは03秒差・2着馬スターオンズアース以下・3着タイトルホルダ―・4着ジャスティンパレスとはタイム差なしの5着で、昨年の有馬記念の上位馬4頭が出走していないこのメンバーなら格的にも、力量的にも上位の存在である事は誰でも認める所だろう。
この夏の武豊の意気込みは早くからお伝えの通り半端でなく、55歳を迎えた今年のクイーンC(GⅢ)でボンドガール(牝3)に騎乗するために51Kに減量してまで騎乗して同タイムで2着と成ったが、この夏のリーディングは陶然であり、必然的な結果と言えるだろう
藤原英調教師がそんな豊の行動・意気込みを見逃す筈は無く、今年のドバイシーマクラシック(GⅠ)後はこの札幌記念(GⅡ)に照準を合わせて調整も、M・デムーロ騎手からバトンタッチさせての騎乗依頼も理解出来る
馬体の張りからも動きからも、絶好調は疑う余地は無く、定量戦で12頭・全馬同斤の58Kなら無様なレースには成らない筈だ。
※牝馬は2K減