シンエンペラー、フォーエバーヤングの遠征とローテをあらためて語る

 

矢作芳人調教師(2023年2月5日撮影)
矢作芳人調教師(2023年2月5日撮影)

 

 矢作芳人調教師(63)がセレクトセールが行われているノーザンホースパークで9日、あらためてシンエンペラー(牡3)の凱旋門賞遠征の日程、フォーエバーヤング(牡3)のローテについて語った。

 

2頭はともに藤田晋オーナーが所有している。
 

シンエンペラーはフランスのシャンティイにある清水裕夫厩舎に滞在し、愛チャンピオンS(G1、芝2000メートル、9月14日=レパーズタウン)をステップに凱旋門賞(G1、芝2400メートル、10月6日=パリロンシャン)制覇を狙う。

 

矢作師は「8月19日に検疫に入って、26日に関空から出発します。

フランクフルトからは陸送でシャンティイへ。

27日に到着予定です。

愛チャンピオンSには前日に飛行機で移動します」と話した。

 

帯同馬については、ある程度は決まっているものの、馬の状態を見極めているため、この日の発表はなかった。
 

ケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤング(牡3)は予定通り、「ダート3冠」最終戦のジャパンダートクラシック(Jpn1、ダート2000メートル、10月2日=大井)からBCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月2日=デルマー)に向かう。

 

2024年7月9日13時56分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 藤田晋オーナーにしてみれば大井競馬場はチャリンコでも行ける場所で、今年最大の楽しみにしているのが「ダート3冠」最終戦のジャパンダートクラシック(Jpn1、ダート2000メートル、10月2日=大井)の様だ

 

家族全員で応援に行けるのを楽しみにしているし、大都会のど真ん中で嗅ぐ厩の匂いには一種独特のモノが有り、師匠が健在の頃は訳も無しに足を運んだものだ

 

この時期に成るとおかみさんが短冊に切ったナスをさらに細かく切ってごま油で出汁醤油にブッかき氷を入れて食べる冷や麦が楽しみで足を運んだのも確かで、いつしか私の夏のアレンジレシピにも成っている

 

帰りには寝藁の捨て場所に、毎年この時期頃から実が付くゴウヤを「ママ、3~4本貰っていくね音譜で勝手に座席に投げ入れると「ニンジン持って行くかい!?」と見送りがてら外まで出て来る師匠の姿が懐かしい

 

東京のど真ん中にこんなオアシスが有る事は殆どの人は知らない訳だが、一度でもこの場所に足を踏み入れた人は心洗われる場所でもある

 

中村オーナーは大井競馬場の川向うにマンションを購入し、雨の日は双眼鏡でレースが見れるからで購入した訳だが、1年もしない内に2倍に成ったものの、投資目的での購入は許されておらず、暫くはホテル代わりに使っていた様だが、羽田からは近いし、大井競馬場とは目と鼻の先と言う立地はホースマンに取っては最高の条件と言えるだろう

 

そんな所が矢作師の故郷に成るのだが、故郷に錦を飾ると言う意味でも最終戦のジャパンダートクラシック(Jpn1、ダート2000メートル、10月2日=大井)は外せないのは鬼将軍・矢作師にも里心が有る証で、10月2日の大井をジャンプ台にしてBCクラシック(G1、ダート2000メートル、11月2日=デルマー)を制してくれると信じている。