坂路軽めも最後はやる気12秒2/プロキオンS

 

団野騎手を背に坂路をヤマニンアルリフラ(右)を背に併せ馬で追い切るヤマニンウルス(撮影・白石智彦)
団野騎手を背に坂路をヤマニンアルリフラ(右)を背に併せ馬で追い切るヤマニンウルス(撮影・白石智彦)

<プロキオンS:追い切り>
 

 4戦4勝のヤマニンウルス(牡4、斉藤崇)は、600キロ近い大きな馬体を踊らせながら坂路を駆け上がった。

 

重苦しさは全くなく併せたヤマニンアルリフラ(3歳未勝利)と併入。

 

4ハロン57秒4-12秒2と全体時計は遅かったが、斉藤崇師は「思っていたより遅かったが、後ろで我慢するところでも飛び出そうとせず、最後はやる気を出してくれた。

問題なく調教ができたかな」と心配なしを強調した。
 

もともとの期待値が高いだけに、重賞初挑戦でも楽しみは大きい。

 

「気の強さがありながらも、乗って引っかかることがない。

もっともっと先のことを考えてしまう馬。

ここを通過点としたい」。

 

舞台は衝撃のデビュー戦と同じ小倉ダート1700メートル。

 

あの時を超えるスピードでまずは1つ、タイトルをつかみにいく。

 

2024年7月3日18時44分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 ミーハー・アンチ・ウルスは別にして、今回のここに至る経緯とこの最終追い切りを見ての陣営のコメントには初めて疑問符が付いた

 

マスコミの評価も意見が分かれて当然だし、喉元過ぎれば何とやら…だろうが、そうは行かないのが競馬シュミレーションソフト優駿への道データーで、この馬の今回のためにデーター・数値・基準値を変更する訳には行かない

 

そもそも斎藤崇師の「…最後はやる気を出してくれた。

問題なく調教ができたかな」とのコメントも今回は同じ馬主の3歳未勝利ヤマニンアルリフラとの併せ馬でのもので、何の問題が無ければ初のOP・重賞にチャレンジさせる状況ではない

 

デビューから一貫してこの馬の特集を組んで来たが、その解説を掌を簡単に裏返すにはそれ相当の覚悟は居るし、裏付け・根拠無しには出来るものでは無い

 

まずは表門から堂々と攻めるのが会津藩の作法だし掟でもある訳で、これで負ければ切腹ものは覚悟しなければ会津藩主の名が廃る

 

古来にも名を残す立場と、その場出たとこ勝負の立場の違いは昨日のブログでも解説したが、この馬のデビューからの4戦4連勝の無い様はOP馬のモノだし、記憶にも記録にも残るものだし、ミーハーやアンチ・ウルスにも届いている事だろう