中野栄治元調教師も祝福「雨で九分九厘勝てるかなと思っていました」

 

中野栄治元調教師(2024年3月3日撮影)
中野栄治元調教師(2024年3月3日撮影)

<宝塚記念>◇23日=京都◇G1◇3歳上◇芝2200メートル◇出走13頭
 

 ブローザホーン(牡5、吉岡)の宝塚記念優勝を、今年1月の日経新春杯まで管理した中野栄治元調教師(71)が「うれしかったですね」と祝福した。
 

この日は都内でテレビ観戦。

「雨が降っていたので、九分九厘勝てるかなと思っていました。

レース後にメールを送って、菅原明良君から“ありがとうございます”と電話をもらいました。

彼はデビューした時からセンスがあったので、いつかいい馬に巡り合って、結果を出せると思っていました。

チャンスをものにできて良かった」。
 

2歳11月にデビューしたブローザホーンの初勝利は3歳6月の函館。

 

同世代のドウデュースがダービー馬になった時は、まだ未勝利馬だった。

 

「クラシックには行けなかったけれど、少しずつ成長して実になった。

勝ちみに遅くてちょっと時間がかかったけれど、梅雨の時期でちょうど良かった」と感慨深げに語った。

 

2024年6月24日0時35分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 中野栄治元調教師を昔から知る者に取って今年の引退式で見かけた者には「老けたなぁ…ポーンと感じたファンも多かった筈だ

 

ブローザホーンの初勝利が遅れたのは持って生まれたバランスの良さ・抜けた筋肉の柔らかさを生かし切れなかった訳だと個人的には思っているが、その筋肉・バネの良さに生まれ変わったのが一旦この馬の最低馬体重が300k台に突入する寸前に、初夏を迎えて一気に馬体が18k増え、その殆どが良質の筋肉・バネに成っていた事だろう

 

牡馬の割には骨格が無く、現状430k台が限界だろうが、この馬にはスロローム走法で走れるもう一つの武器を持っておいる

 

これがコーナーリングの良さ・重馬場が得意な要因で、おまけに水掻きにスクリューが付いている鬼に金棒である

 

RN数値が高いのもこの馬の特徴で「小振りな馬は重が得意」と言われるが、大型馬には自分のパワーを支えるだけの良質な筋肉が必要な訳で「天は二物を与えず」の教えが有るが、欠けている部分を十二分に補ってくれており、GⅠ制覇に繋がった

 

今年は乱世の時代で新旧交代の時期と言えるが、騎手も調教師にも初GⅠ制覇が多いが、果して年度代表馬「各当馬無し」も検討されてよいのではないだろう

 

GⅠ・2勝が最低条件で、ファン投票で史上最高得票数を集め惨敗したドゥデュースだがドリームレース2連覇を出来るのは我が愛馬・イナリワンでそうは易々と作れる快挙じゃないし、この中間にも解説したが訳の解らない負け方をした二エル賞の時点で、歴史に残る名馬には成れない筈だ。