ディープボンドが幸騎手を背に好時計、悲願G1制覇へ「京都の下り坂は合う」

 

幸騎手を背にCWコースで追い切るディープボンド(右)
幸騎手を背にCWコースで追い切るディープボンド(右)

<宝塚記念:1週前追い切り>
 

 来週に迫った上半期のグランプリ宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=京都)に向けて13日、東西トレセンで1週前追い切りが行われた。
 

前走の天皇賞・春で3着に好走し、健在ぶりを示したディープボンド(牡7、大久保)は、幸騎手を背に栗東Cウッドコースで併せ馬。6ハロン79秒2-11秒6の好時計で、チュウワノキセキ(古馬3勝クラス)に1馬身先着した。

 

鞍上は「しっかりとやった。

動き自体は良く、前走と比べても遜色ない」と好調を実感した。
 

今年の舞台は例年の阪神ではなく京都だが、ボンドにとっては好材料。

 

「京都の下り坂はディープボンドに合っているので」と悲願のG1タイトルを狙う。

 

 プラダリアがCウッド併走先着、2走前に同舞台京都記念を勝利

 

宝塚記念に向け、1週前追いをCウッドで行ったプラダリアと松山騎手。左はカズペトシーン
宝塚記念に向け、1週前追いをCウッドで行ったプラダリアと松山騎手。左はカズペトシーン

 

<宝塚記念:1週前追い切り>
 来週に迫った上半期のグランプリ宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=京都)に向けて13日、東西トレセンで1週前追い切りが行われた。
 

大阪杯6着のプラダリア(牡5、池添)は、松山騎手(レースは池添騎手)を背に栗東Cウッドコースでカズペトシーン(古馬1勝クラス)と併走。6ハロン85秒0-11秒3で1馬身半先着した。
 

池添師は「時計はもう少し速い方が良かったけど、その分しまいはしっかりと動いた。

久々に乗った松山騎手が『すごくいい伸び』と言っていた」と満足げ。

 

舞台となる京都芝2200メートルでは2走前に京都記念を制しており、チャンスは十分だ。

 

2024年6月13日18時3分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 正に「悲願」と言う言葉がピッタリなのが、今年で7歳の夏を迎えるディープボンドだろう

 

常に日の当たる場所にいた家族でもあるコントレイルの陰に隠れながらも、オーナーサイドが認める様に「我が家の大黒柱…」の一員として活躍し「何としてもこの馬にだけはGⅠの美酒を味わせたい」の思いは我々にも伝わっている

 

勿論、オーナーサイドにすれば父ディープインパクトより、愛馬キズア産駒ディープボンドの方に夢を託していたのは確かだし、ここまで引退を伸ばして来た事にも「悲願」と言う言葉が当て嵌まる

 

種牡馬は二代に渡っGⅠ馬を輩出して一流の種牡馬として認められる訳だが、前田軍団に取ってキズナ産駒での種牡馬候補と言えば弟・晋二氏が所有するこのディープボンドが最有力と言える

 

現在の種牡馬ランキングからもキズナ産駒は二歳馬・古馬を含めてトップの座を確保しており、ここで二枚看板を打ち立てれば悲願達成となるだけに、ここまで待った甲斐が有ったと言うものだ。

 

一方、プラダリア(牡5、池添)は未勝利⇒青葉賞(GⅡ)の二連勝で日本ダービーへの出走権を奪取し、ドゥデュースⅤSイクイノックスから09秒差の5着に成った馬だが、馬体の成長と共に開花し、中長距離のGⅡを2勝し、今年の大阪杯(GⅠ)では勝ったべラジオオペラとの差を04秒と詰めて来た

 

距離が1F延長する今回はその差は益々詰まるだろうし、この馬に取っては2200mと言う距離はべストと言えるだけに、逆転も十分可能だろう

 

今年は想定以下の出走頭数に成りそうで、券種選びと点数を何点までにするかが課題で、ドリームレースだからと言って応援馬券は邪道と言えるだろう。