橋本忠明師「すごい馬に巡り会えたなと」
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ジンギの引退記者会見で質問に応える橋本忠明調教師 |
20、21年に兵庫の年度代表馬に輝いたジンギ(牡8、橋本)の引退記者会見が12日、園田競馬場で行われ、橋本忠明調教師(47)が愛馬への思いを語った。
通算成績は36戦19勝。
重賞11勝。
父ロードカナロア、母ロイヤルインパクト(母の父ディープインパクト)。
会見内容は以下の通り。
-引退に至った経緯は
オーナーと相談したが、いいコンディションでいいパフォーマンスができない。これ以上、格好悪いジンギを見せられないので、ここで引退しようという判断になった。
-最後の六甲盃(6日)は10着だった
脚を痛めて長く休みをもらっていたが、状態を上げていく中で、以前よりもピリッとするところがなかった。レースではいいところにつけられたが、ダメだった。一生懸命、調教をしたが、あそこまでぶざまなレースになるとは思わなかった。(ジンギの)気持ちが冷めているのかなと判断した。
-六甲盃後の様子は
脚元は気にならない。どこも気になるところはないが、ジンギのやる気がなくなったようだ。
-36戦19勝、重賞11勝という成績は
すごいですよね。このような馬を預けていただいてオーナーに感謝している。ファンにもたくさん応援していただいた。すごい馬に巡り会えたなと思います。(20年の)園田金盃が思い出のレースです。
-ジンギとの思い出は
最初に預けてもらう時にすごい血統だなと思って、どう馬をつくっていこうか、この血統で走らないとマズいな、まずはけがをさせないように気をつかった。それにずっと応えてくれたジンギがすごかった。
-勝ちたかったレースは
名古屋大賞典ですね。3着(22年)はありましたが、JRAの馬は強かったですね。
-心残りは
やりきった感じが強いです。
-今後は
はっきりと決まっていないが、オーナーと相談して決めたい。引退式を開いていただけるようなので、ありがたいなと思います。
2024年6月12日18時34分
(日刊スポーツ)
生まれ落ちた段階からJR馬としてランクインしていた馬で、母系には世界的な名馬の血が流れており、ロードカナロア同様に
KIファーム(旧・中村畜産)の基礎を作った馬でもある
こんな馬を園田競馬場に入厩させる事の出来る馬主と成ると限られた存在に成るが、案の定賞金王に輝いた訳で、間違いなく中村和夫が生きていたなら同じ道を辿っただろう
馬名ジンギと付けた言われは定かでは無いが、個人的にはこのラインを考えると重く感じるし、名はひとを現すと言うが、馬名も馬を現すと言える気がしている
おそらく馬名は橋本忠明調教師が命名したモノだろう…そう信じている
園田競馬場は中村和夫の庭の様なもので、ダービー馬は勿論、今は無くなったがアラブの雄の殆どが中村和夫の馬で、日本の競馬史に永遠と輝く名と歴史を残している
馬っぷりもそうだが、血統的にも園田競馬場に名を残す事はマリが居ないし、地方一本で2億円強の賞金は脅威だし、いずれ園田の賞金も上がる筈で、2億円の賞金王は記録から消えて逝くだろうが、橋本忠明調教師の「これ以上、格好悪いジンギを見せられない…」には思わず絶句した
競馬にはシナリオの無い浪漫が有る訳だが、馬ジンギには日本人臭さの仁義を感じるし、神器のオーラさえ感じる
引退式も用意されている様だが、ジンギ記念の新設もぜひ検討して頂きたいものだ