ビッグロックとブルーローズセンはルメートルからスミヨンへ/有力馬情報

 

クリストフ・スミヨン騎手(2021年9月撮影)
クリストフ・スミヨン騎手(2021年9月撮影)

 

 フランスのトップホース2頭が乗り替わりに-。

 

クイーンエリザベス2世S覇者ビッグロック(牡4、M・グアルニエリ)と昨年の仏2冠牝馬ブルーローズセン(牝4、同)はいずれも来週のロイヤルアスコット開催(英国)で主戦のオレリアン・ルメートル騎手(34)からクリストフ・スミヨン騎手(43)に鞍上を交代することが決まった。

 

管理するグアルニエリ師が明らかにしたと、11日、「サラブレッドデイリーニュース」電子版が伝えている。
 

ビッグロックは昨年の仏ダービー2着馬。ダービーでのちの凱旋門賞馬エースインパクトに敗れた後はマイル路線に向かい、英チャンピオンズデーのクイーンエリザベス2世Sでは2着ファクトゥールシュヴァルに6馬身差の圧勝で、ロンジンワールドベストレースホースランキング4位タイの評価を受けた。

 

今季初戦のロッキンジSは6着に敗れ、ロイヤルアスコット開催は初日のクイーンアンS(G1、芝直線1600メートル、18日=アスコット)に出走する。
 

ブルーローズセンは2歳時にマルセルブーサック賞を快勝。昨年は春に仏1000ギニー、仏オークスを制し、秋は凱旋門賞当日の牝馬限定G1オペラ賞でG1・4勝目を挙げている。

 

こちらも今季初戦のイスパーン賞で5着に敗れ、ロイヤルアスコットは開催2日目のプリンスオブウェールズS(G1、芝1990メートル、19日)に出走する。
 

ビッグロックはデビュー4戦目から9戦連続、ブルーローズセンはデビューから13戦すべてで、ルメートル騎手が鞍上を務めており、衝撃的な乗り替わりとなる。

 

管理するグアルニエリ師は「2頭ともスミヨンが騎乗する予定です。

私たちは決めました。

クリストフ(スミヨン)はワールドクラスです。

私とオーナーたちは決断しました。

彼はチャンピオン。

それだけです。

すべてのコースを知っていて、アスコット競馬場も非常によく知っている。

どこでもG1を勝っているし、最良の選択だと思います」とコメントしている。

 

2024年6月11日21時15分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 今週末に行われるマーメイドS(GⅢ)に置いてもそうだが、世界的に視ても直前での騎手の騎乗変更は珍しくなく成って来た

 

海外に置いてはオーナーの意見が絶対で、馬主と調教師が同じと言うケースは珍しくないが、日本の場合は許されておらず、どちらかと言うと調教師が騎手の指名権のウエートが高い事が多い

 

しかしながら、近年は馬を選ぶ権利が騎手にも増え、それに従う馬主・調教師も増えて来たが、正に今年のマーメイドSはその影響がもろに出たケースと言えるだろう

 

自分の意見をはっきりモノ言う騎手も少ないが、言うだけでなく行動・実績を持って自分をアピールすれば、自ずと周りは認めてくれる訳で、忖度する騎手は逆にホースマン・競馬ファンに嫌われる時代に成った事は喜ばしいと言えるだろう

 

常識が非常識で、非常識が常識に成って来た近年の勝負の世界だが、それを見極められる者だけが勝ち組として生き残れる時代だ

 

馬のオーナーとジョッキーの間柄は、血の繋がりよりも親密だし「アイツ…俺の馬とこんな馬と天秤を賭けやがって…ムキーッと僻む時代は昭和の時代で終わっており、逆に相手の勝利を自分の愛馬様に喜ぶシーンが多く成った

 

一流ジョッキーが、アンチャンジョッキーから平気で乗り馬を奪う時代に、お手馬を譲るほど馬鹿げた話は無い訳で、重賞を勝たれたんでは市中引き回しの刑に匹敵する罪人扱いにされると言うものだ

 

ましてやプライドの高いジョッキーに取ってはなおさらだし、今年の安田記念を勝ったロマンチックウォーリアーも本来はモレイラ騎手のお手馬だった訳で、そのモレイラ騎手と同じレースで負けられないと言う思いが、あの神騎乗に成ったと言えるだろう

 

本日の各トレセンは来週の宝塚記念(GⅠ)の1週前の追い切りと重なり、沸きに湧いているが、2歳メークデビュー戦も楽しみな馬がスタンバイしており、まだまだJR馬の活躍は続く事だろうパンチ!グラサンラブラブ