東京11R、安田記念を制したロマンチックウォリアーをねぎらうマクドナルド騎手(撮影・丹羽敏通) |
<安田記念>◇2日=東京◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走18頭
香港最強馬ロマンチックウォリアー(せん6、C・シャム)が初来日でJRA・G1初制覇を果たし、日本マイル界を制圧した。
自身G1・5連勝で、同通算8勝目。
外国馬による安田記念制覇は、06年ブリッシュラック以来18年ぶり4頭目。
好位から早め先頭で押し切り、1番人気に応えた。
勝ち時計は1分32秒3。今後は予備登録のある宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=京都)には向かわない予定で、香港C(G1、芝2000メートル、シャティン=12月8日)を大目標とする。
◇ ◇ ◇
☆外国馬の勝利 安田記念では06年ブリッシュラック以来18年ぶり。
通算成績は外国馬4勝、関東馬20勝、関西馬17勝。
香港馬の勝利も18年ぶり3勝目。
JRA・G1を外国馬が勝利したのは15年高松宮記念エアロヴェロシティ(香港)以来。
☆C・シャム師 JRA・G1はのべ3頭の出走で初勝利。
これまでの最高着順は24年高松宮記念ビクターザウィナーの3着。
☆J・マクドナルド騎手 JRA・G1&重賞初騎乗で初勝利。
☆アクラメーション産駒 JRA・G1&重賞初出走で初勝利。
☆馬主P・ラウ氏 JRA・G1&重賞初出走で初勝利。
☆単勝1番人気 15年モーリス以来、通算12勝目。
☆せん馬の安田記念制覇 06年ブリッシュラック以来18年ぶり。
00年フェアリーキングプローンを含めて通算3度目で全て香港馬。
☆6歳馬の安田記念V 17年サトノアラジン以来通算13度目。
他には07年ダイワメジャー、10年ショウワモダン、12年ストロングリターン、16年ロゴタイプなどがいる。
香港最強馬ロマンチックウォリアー日本黙らせた マクドナルド「強さお見せできた」
安田記念を制したロマンチックウォリアーとマクドナルド騎手。左は2着ナミュール(撮影・柴田隆二) |
<安田記念>◇2日=東京◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走18頭
見たか日本!
香港最強馬ロマンチックウォリアー(せん6、C・シャム)が初来日でJRA・G1初制覇を果たし、日本マイル界を制圧した。
自身G1・5連勝で、同通算8勝目。
外国馬による安田記念制覇は、06年ブリッシュラック以来18年ぶり4頭目。
好位から早め先頭で押し切り、1番人気に応えた。
勝ち時計は1分32秒3。
今後は予備登録のある宝塚記念(G1、芝2200メートル、23日=京都)には向かわない予定で、香港C(G1、芝2000メートル、シャティン=12月8日)を大目標とする。
◇ ◇ ◇
誰もロマンチックを止められなかった。
香港馬ロマンチックウォリアーが17頭を従え、東京競馬場のゴール板を先頭で駆け抜けた。
日本初勝利をビッグレースで成し遂げたJ・マクドナルド騎手は、右手で胸をたたき、高く突き上げた。
「まさにチャンピオンホース。
この馬の強さを皆さんにお見せできたことを誇りに思うよ」。
ウイニングランでもガッツポーズを連発。
22年世界ランク1位の名手が感情を爆発させ、日本の競馬ファンに強さを誇った。
包囲網をかいくぐった。好発から好位を確保も、左右から圧を受けた。
直線も外からふたをされ、追い出しを4、5完歩待たされた。それでも残り400メートル、進路が開いた。
残り200メートルで先頭へ。
「圧は感じたね。直線で坂を上ってからも長かったね(苦笑い)」。
鞍上の風車ムチに応え、外から迫るナミュールを粘り腰で半馬身差退けた。
物語がつながった。
C・シャム師は39歳だった00年、アイヴァン・アラン厩舎の調教助手として、フェアリーキングプローンとともに安田記念を制した。
「当時はかなり若くて、毎朝馬に乗っていましたね」。
今年の高松宮記念にはビクターザウィナーを遠征させ3着と健闘。
今回も「シャティンより直線が長いし、坂を上ってから250メートルほど平たんになる」と入念に下調べを重ねた。
「競馬場内に国際厩舎ができたことも大きい。
この競馬場ならマイルでも大丈夫だと思ったし、自信があった」と勝算を持って海を渡らせた。
招待ではなく、自費遠征で1着賞金1億8000万円を獲得。
通算獲得賞金は約27億円を超えた。
今後は日本で連戦はせず、休養を挟んで再び地元で雄姿を披露する予定だ。
レース後の会見で「また来年日本でお待ちしています」と投げかけられると、師は「センキュー」と満面の笑み。
まだまだロマンチックが止まらない。
【桑原幹久】
◆ロマンチックウォリアー
▽父 アクラメーション
▽母 フォークメロディ(ストリートクライ)
▽せん6
▽馬主 P・ラウ
▽調教師 C・シャム
▽生産国 アイルランド
▽戦績 20戦15勝(うちJRA1戦1勝、海外19戦14勝)
▽総獲得賞金 約27億6808万円(うちJRA1億8378万円、海外約25億8430万円)
▽主な勝ち鞍
22~24年クイーンエリザベス2世C(G1)、22年ジョッキークラブC(G2)、22・23年香港C(G1)、23年コックスプレート(G1)、24年香港ゴールドC(G1)
2024年6月3日13時35分
(日刊スポーツ)
あのシンボリルドルフとジャパンCで死闘を演じたロッキータイガー騎乗の桑島騎手が見せてくれた回転風車ムチで包囲網を突破して来るロマンチックウォリアー・J・マクドナルド騎手を見て逆に高松宮記念記念(GⅠ)何としても今一度確認したい事が有り、是が非でも出走して欲しいものだと願ってはいる
元論、自分がオーナーなら使わないし、いくら騙馬6歳とは言え家族同様に自慢の大切な一員で、労を労うのは当然で他人のモノと粗末に扱う自分が情けないと思っている。
それにしても想定以上の好配当にビックリしたが、これもブログでも紹介したがナミュールが前走の敗退で半値7掛け2割引きの評価に成ったのが大きな要因で、単勝を含めて馬単・3連単の配当を見て改めでSNSでの拡散には恐ろしささえ感じている。
泣いて喜んでいるのは香港競馬・馬券ファン勢で、円安とは言えこのビックな想定外の配当にはの筈だ。
6月1日にUPしたブログに置いて、その今回の裏付け・根拠を具体的に解説しており、餡子の詰まった有力馬全てを写真・馬名を添えて公開したが、懲りない檻の中の蜘蛛太郎は太陽の光さえ信じられない思いをするまではいつでも出れる檻の中から出ようともしないから救い様がない。
恐らく今週末も同じ繰り返しをする筈で、第2の水原一平に成らない事を願わずにはいられない。