今週は東京5週連続G1のラスト、安田記念(GⅠ)は18頭のフルゲートと成り、その内デビュー戦でJR馬としてランクインした馬は6頭と古馬のGⅠ戦にしては多いレースと言えるだろう

 

除外の心配も無いだけに、出走の意志さえあれば全馬出走出来る訳で、陣営の勝負度合いは憶測の域を出ない

 

天の恵みもあり、ここのところ毎週レース後に雨に恵まれ、東京の芝コースはグット馬場で先週も日曜日に行われた芝コース5鞍を分析すると面白い結果が出て来た

 

 4R東京の芝コース3歳未勝利1600m戦

デビュー初戦の馬が1分33秒6で快勝

 

 6R4歳1勝クラス芝1800m戦

デビュー戦JR馬が1分47秒3で楽勝

 

 9Rむらさき賞4歳以上3勝クラスハンデ芝1800m戦

デビュー戦JR馬が1分44秒8で楽勝

 

 そして最も注目をして頂きたいのが11R第91回日本ダービー(GⅠ)と第138回目黒記念(GⅡ)の勝ちタイムである

第91回日本ダービー(GⅠ)はスタートからゴールまで内ラチ一杯通り、2400mをキッチリ2400m走った馬が勝利したがその勝ちタイムは2分24秒3での楽勝である

 

勿論、抜け出した瞬間に勝利を確信できるジョッキーだから最後は流した面は有るが、それにしても前半の芝コースとの馬場差が極端に違い過ぎる

 

続く目黒記念(GⅡ)だが、メンバー・ハンデに恵まれ只今絶好調の馬が勝利した訳だが、その芝2500mの走破タイムが何と2分32秒3である

 

このギャップに気が付いたのは日本ダービー後のセレモニーを見ていた時で、馬上からフライングポーズで飛び降りた横山典騎手からも関係者の履物からの歩き方から芝コースはラフに近い状態だと言う事が解る

 

即ち短距離はスピードで誤魔化しが利くが、中長距離はかなりのスタミナが必要な馬場である事が理解出来る

 

このまま週末を迎えれば、先週とほぼ同じ様な馬場差に成るだろうが、東京の芝コースも今週から始まる開催がラスト開催となり「馬場は生き物である」の格言通り、確り気を引き締めて挑みたい所である。