「広いコースは彼女にとってはプラスに働く」

 

チェルヴィニアの追い切りを終えて記者会見する木村師(撮影・丹羽敏通)
チェルヴィニアの追い切りを終えて記者会見する木村師(撮影・丹羽敏通)

 

 オークス(G1、芝2400メートル、19日=東京)に出走するチェルヴィニアを管理する木村哲也調教師(51)が共同会見に出席した。

 

一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
前走桜花賞13着を振り返って
木村師 

注目度が高い中で、多くのファンの皆さまをがっかりさせて申し訳ないです。

レース中の外的要因はあったものの、馬が元気よく走っていく姿勢がなかったので、コンディション調整をうまく見抜けなかった。

反省しきりです。
 

-中間の重点は
木村師 

彼女が本来持っているアグレッシブさ、素晴らしいフットワークの持ち主なので、いいパフォーマンスをしてくれた当時のものを取り戻すことが重要な課題として挙げて取り組んできている。
 

-1週前、最終追い切りの調整について
木村師 

前走をトラブルなく終えられたが、久々を使った疲れはあったので、しっかり取りながら、元気よくフィジカルトレーニングをしていかなければならないという相対する部分がありました。

そこを丁寧に探ってきた。

先週に関しては大きく走ってもらいたかったので、課題はクリアしたと思っています。

1週前が終わってからの日ごとに馬のプラスの変化は私自身も手応えとして持ち合わせてきている。

今週に関してもアグレッシブにポジティブな気持ちで調教に取り組めると感じていた。

実戦を想定した追い切りを立てて、計画通りだと思っています。
 

-東京の左回り
木村師 

そこはポジティブな要素しかない。

結果を出していますし、広いコースも彼女にとってはプラスに働くだろうなと思っています。
 

-2400メートルは
木村師 

普段から厩舎の馬たちに従順性は積み重ねていますし、フットワークの質も長距離にいっても全然不安はない。

むしろ彼女のリズムで立ち回れるのであれば延びてもいいんじゃないかと思っている。
 

-ルメール騎手とのコンタクトは
木村師 

いつも、元気?と聞くくらい(笑い)。

毎週仕事をしていますし、お互いの役割というか、私は管理馬の体調を上げて、彼がパドックにまたがってポジティブな気持ちで返し馬に行けるような体調に合わせていくという関係性にある。

彼は彼で背中の感じとか、馬の雰囲気でうちの厩舎のコンディションをジャッジしてくれている。

ドバイでアクシデントがありましたが、今週からまた、あるいは来週に向けても通常運転に戻ってくれる。

彼の復帰も含めてポジティブな要素が多いなと思っています。
 

-ファンにメッセージ
木村師 

前走は皆さまの期待を裏切る結果だったので、何とか取り戻したいという一念で私、厩舎スタッフも強い気持ちで取り組んでいます。

今週はホームで戦いますし、強いチェルヴィニアをお見せできるように、ここからの3日間は非常に貴重になってくるし、まだ時間もたっぷりある。

チェルヴィニアの本来の姿を取り戻したいと思っているので、日曜のオークスを楽しみにしていただきたいと思いますし、チェルヴィニアを何とか応援していただけたらと思います。

 

2024年5月15日21時7分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 血統的にも体型的にも府中の2400mは向いているのは間違いないが、前走の桜花賞(GⅠ)は道中のアクシデントが有ったとは言え勝ち馬と1,2秒差の13着は負け過ぎと言える。

 

今回は主戦C・ルメール騎手に戻る訳だが、あくまで主役は馬であり、C・ルメール騎手は脇役に過ぎない。

 

しかもドバイでの落馬事故からの復帰についてもこのブログでも解説した通り、隠し事が多く、発表するコメントにも矛盾だらけで、復帰後のレース内容も褒められた内容ではないチーン

 

それに対し、巷の評価は期待度はピークに近く、馬券的期待値とはギャップが有るし、今週末も手が出し難い存在の位置にいる騎手と言える。

 

勿論、騎乗を観ていてやりたい騎乗は理解出来るが、身体が付いて行ってないのが実情で、復帰の時に解説したが、万全の状態での復帰宣言は大嘘と指摘したが、ド素人は騙せても一度でも馬に跨った人間の目は騙せないと言うものだ。

 

今週も騎乗馬には恵まれそうだが、B型のアスリートがドツボに嵌ると二進も三進も行かなくなるもので、C・ルメール騎手もそんなB型アスリートだけに、見極めが大切な今週末とも言えるだろう。