「チャンスかな」/一問一答

 

モリアーナの追い切りを終えて記者会見する武藤師(撮影・丹羽敏通)
モリアーナの追い切りを終えて記者会見する武藤師(撮影・丹羽敏通)

 

 ヴィクトリアマイル(G1、芝1600メートル、12日=東京)で4度目のG1出走となるモリアーナ(牝4)は、圧倒的な内容で制した新馬戦と同じ舞台で、待望のタイトルを狙う。

 

同馬を管理する武藤善則調教師(57)が共同会見に出席した。一問一答は以下の通り。
 

-前走を振り返って
武藤師 

かなりペースが遅かった。

後方にいた時点でちょっと厳しいかなと思っていたが、そこから32秒台の脚を使ってくれて、3着まで来てくれたので、内容的には満足しています。
 

-久々のマイル戦での感触は
武藤師 

2000メートル級を3回使って、折り合い面ではかなり成長できていて、道中のリズムもすごくリラックスして走れていた分、ああいう鋭い脚を使えたと思っています。
 

-マイルはいい
武藤師 

右回りのマイルだとどうしても折り合いに苦労するところがあるが、今回は左回りなので、そこに期待。
 

-中間の調整
 

武藤師 ずっと在厩でオンとオフをつけながら、いつもの調整パターンで仕上げました。
-1週前追い切りは
武藤師 

負荷をかけたかったので、いつも正面から出て1周半のウッドでの追い切りですが、5ハロンで65秒台で、最後も11秒3。

満足できる動きだったと思います。
 

-最終追い切りは
武藤師 

あんまり速くならないといいなと思っていて、(武藤)雅騎手にも気を付けて乗ってもらうように指示をしました。

うまく乗ってくれて、69秒台で収めてくれた。いい動きでした。
 

-過去3回走った舞台
武藤師 

どの相手に対しても、東京のマイルは差のない競馬ができていますし、一番パフォーマンスを披露できる舞台。

折り合い面に関しても安心して見ていられる。

チャンスかなと思っています。
 

-理想の展開
武藤師 

どうしても自分からレースを作れない弱みはあるが、東京の場合はある程度ポジションを取りに行っても折り合える。

射程圏に入れて直線を向いてくれれば何とかなる、という自信はあります。
 

-メンバーの印象
武藤師 

おなじみのメンバーというか、4歳勢は何回も戦っているし、あとはナミュールと初対戦になりますが、そのあたりがどうか。

力を出し切れば抵抗できると思っています。
 

-ナミュールは気になる
武藤師 

充実一途の感じもありますし、充実している5歳。

強敵になると思っています。
 

-ファンにメッセージ
武藤師 

国内では古馬牝馬のG1はヴィクトリアマイルとエリザベス女王杯しかないので、本当に狙っていくつもりですし、結果が出るくらいの自信の仕上げになっています。

何とかG1馬にさせられるように、送り出したい。

応援よろしくお願いいたします。

 

2024年5月8日16時23分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 GⅡ・1勝、GⅢ・3勝の武藤厩舎だが、そのGⅡがモリアーナで、過去に置いてもGⅠ制覇に最も近くにいる存在でもある。

 

出来の良さから強気な発言が飛び出したのだろうが、確かにガレていた馬体も戻り、前走先着を許した2頭とは力差で無く、横山典の判断ミスの差と言える。

 

「脚を計ったポーンと言う意見もあるだろうが、その辺のアンチャンジョッキーじゃあるまいし、騎乗2戦目で紫苑S(GⅡ)制しており、そんな言い訳が通るほど競馬サークルは甘くない。

 

ましてや武藤調教師の息子・雅騎手から捕った馬で、同じ子を持つ身としてGⅡ以上は求められるのは必然的で、それを理解出来ないほど横山典は落ちぶれていない筈だ。

 

確かに自力でレースを作れる馬で無く、展開に左右される事は万人が認める所で、それを承知の上での馬券組み立てでは有る。

 

いまだにGⅠレースに縁遠い武藤調教師だが、同期の仲間でGⅠ勝利は格別なものに成るだろう音譜ウインクラブラブ