坂井瑠星騎手がケンタッキーダービーの直線を回顧

 

ケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤング(中央)。右は勝ったミスティックダン
ケンタッキーダービー3着のフォーエバーヤング(中央)。右は勝ったミスティックダン

 

 ケンタッキーダービーでフォーエバーヤング(牡3、矢作)に騎乗した坂井瑠星騎手(26)が最後の直線のシエラレオーネと鞍上タイラー・ガファリオン騎手との攻防について、自身のインスタグラムで6日、メッセージを発表した。
 

同騎手は直線の攻防を回顧し、「確かに何度も寄られて接触はありましたし、実際にバランスを崩す場面もありました。

しかし外から併せに来てくれたことでフォーエバーヤングは最後まで伸び続けてくれたとも感じました。

ゴール前で2着のガファリオン騎手が僕の手綱をつかんだのでは?という声も聞きましたが、その事実はありません。

僕も彼もベストを尽くしました」とつづった。
 

SNS上では一部で「ガファリオン騎手が走行の妨害をしたのではないか」という声が上がり、また、現地米国のメディアも直線の接触を話題にしていたが、坂井騎手は互いのスポーツマンシップを強調。

 

ミスティックダンやシエラレオーネ、同じチームジャパンのテーオーパスワードの名前を挙げ、「いつかまた彼らと戦える日を楽しみにしています」と締めている。
 

今年の第150回ケンタッキーダービーはミスティックダンが制し、鼻差2着にシエラレオーネ、さらに鼻差の3着にフォーエバーヤングという歴史的な大接戦の決着となった。

 

2024年5月6日20時41分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 「武士には敗戦の弁は語らず…」と言うことばが有るが、勝ち馬と同タイムの3着は完全に他に敗因が有ってのもので、瑠星騎手自身はそのこと自体を理解しており、次走以降に大きな財産を掴み取ったと言える。

 

おそらく師匠・矢作調教師から「流星…余計な事を言うんじゃないぞ…」と言われた事は想像が付くが、まだ26歳の伸び盛りの我が子同然の師弟に厳しいだけにこの想像は的を得ていると確信している。

 

レース前の最後の調整に矢作調教師自ら跨りからスクーリングしていた事もこのブログで解説したが、ゴール板前を陣取り藤田晋オーナーと声は日本にも届いた気がする。

 

目の前までブラサカっている米国3歳クラシックをスルーした訳だが、藤田晋オーナーは父リアルスティールを高く評価しているし「この馬を必ずウマ娘に登場させ、種牡馬としてもスターにさせたいグッド!と言う夢が有り、現実にまた1歩近づいたと言える。

 

勿論、矢作調教師自ら育てたリアルスティールだし、その産駒でも期待を寄せていたのがフォーエバーヤングで親子2代種牡馬入りさせたと成れば矢作調教師の名声は益々世界のホースマンに名を知らせるだろうチョキ

 

一旦、日本に帰国してオーバーホールを兼ねての調整と成るが、米国GⅠ取りの目標には変わりはないし、どこかの誰かさんとは違い、自分の信念・ポリシーを猫の目の様にコロコロ替えるような人では無く、必ず同じ目標に向かって貫き通してくれる筈だ。

 

等々日本の競馬もここまで来たか…と言う思いと共に「人間長生きするもんだなぁ…」と痛感している音譜ラブ恋の矢