ジャンタルマンタル「時計は必要なし」高野師納得の仕上げ

 

坂路を単走で追い切るジャンタルマンタル(撮影・白石智彦)
坂路を単走で追い切るジャンタルマンタル(撮影・白石智彦)

<NHKマイルC:追い切り>
 

 昨年の朝日杯FS覇者で皐月賞3着のジャンタルマンタル(牡3、高野)は坂路を2本駆け上がった。

 

2本目に4ハロン56秒7-12秒3をマーク。

 

楽な手応えでスパッと切れた。
 

高野師は「追い切りというより、整える程度。皐月賞でしっかり走ったといういい負荷を生かすという感じ。

時計を出す必要は全くない。

はつらつと動けていた」と中2週での調整について説明した。

 

2024年5月1日12時18分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 古馬の重賞・中山金杯(GⅢ)芝2000mより早いタイム決着となった今年の皐月賞レコードだが、この時期の3歳馬が57kで1分57秒1での決着でのレースを引った馬に反動がない筈はない。

 

しかもあれから中2週でのNHKマイルC(GⅠ)近代競馬にはそぐわないローテーションでの参戦で、私が高野友和調教師の立場なら、同じ1600mのGⅠに使うなら日本ダービー(GⅠ)翌週に行われる古馬3歳以上定量戦・安田記念(GⅠ)まで我慢するだろう。

 

定量戦だけに3歳馬は有利だし、東京芝1600mを制する力が有れば上半期のグランプリレース宝塚記念(GⅠ)芝2200m戦でも通用するだろうし、天皇賞・秋(GⅠ)に向けての王道ローテーションも可能となる。

 

今年の古馬芝戦は近年稀にみる大混戦でGⅠ・2勝でも年度代表馬も可能な年で、3歳年度代表馬は王道クラシックローテの馬に譲り、狙いを総合年度代表馬にするだろう。

 

決してスプリンターとして優れた馬では無いし、中距離向きのタイプだけに、古馬に成ってからも活躍の場はそこにあると思っており、先の先を見込んでのモノだと思いだが…

 

キャリ15年で重賞27勝・その内GⅠ・4勝と言う輝かしい実績は特筆出来るだけに、余程このNHKマイルC(GⅠ)に自身が有ると判断したとも言えるのだが…ドンッ