九州産記録を更新「九州の馬産地に希望を」黒岩騎手

 

中山GJで連覇を達成したイロゴトシと黒岩騎手(手前から2頭目)。左端は6着に敗れたマイネルグロン
中山GJで連覇を達成したイロゴトシと黒岩騎手(手前から2頭目)。左端は6着に敗れたマイネルグロン

中山グランドジャンプ>◇13日=中山◇J・G1◇芝4250メートル◇4歳上◇出走12頭
 

 九州産のイロゴトシ(牡7、牧田)が、連覇の大仕事をやってのけた。

 

黒岩悠騎手(40)は「うれしいですね。

やっぱり強いんだということを見せられた」と肩の荷を降ろした。

 

重馬場の昨年、3秒1もの大差勝ちした実力は本物だった。
 

断然人気のマイネルグロンは出遅れ、なかなか位置を上げられない。

 

序盤はビレッジイーグルが先手を取り、大竹柵からはニシノデイジーが離して逃げる展開で、3番手の好位につける。

 

最終周回の向正面で3頭が一団になるや先頭に立つと、一目散にゴールに飛び込んだ。
 

「マイネルグロンも意識していたが、リズムを守ろうと思っていた。

ビレッジイーグルも粘り強くてかわすのに苦労したが、頑張ってくれた。

ターフビジョンで見て後ろが近かったので、必死でお願いって気持ちでした」。
 

昨秋は夏負けの影響があって1戦して休養。中山大障害を見送らざるを得なかった。

 

5カ月間隔を空けて立て直し、3月に3勝クラスのスピカS(13着)を使って良くなっていた。

 

自身の九州産記録を塗り替えるG1・2勝目。

 

「新しい記録を残せた。

九州の馬産地にも希望を分けられたんじゃないかな」。

 

飛越、スタミナ、スピードと3拍子そろった王者は、暮れにまた中山に戻ってくる。
 

◆イロゴトシ 

▽父 ヴァンセンヌ

▽母 イロジカケ(クロフネ)

▽牡7

▽馬主 内田玄祥

▽調教師 牧田和弥(栗東)

▽生産者 本田土寿(熊本県)

▽戦績 31戦6勝(うち平地22戦3勝、地方3戦0勝)

▽総獲得賞金 2億849万5000円(うち平地5927万5000円、地方240万円)

▽主な勝ち鞍 23年中山グランドJ(J・G1)

▽馬名の由来 色事師
◆中山グランドJ連覇 ゴーカイ(00、01年)、カラジ(05、06、07年)、オジュウチョウサン(16、17、18、19、20、22年)に続き、イロゴトシが4頭目。

 

2024年4月14日9時38分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 馬代300万円に満たない馬で5年間競馬を楽しんで、それで2億円以上稼ぐ訳だが、一般サラリーマンの生涯収入は2億円と言われており、5年で稼がれたんでは頭が上がらないだろう。

 

しかも相撲取りと同じで、年に3回仕事をするだけで済む障害界で、自分の体調管理をキッチリしてさえ頂ければ、優雅な暮らしが出来ると言うものだ。

 

年末の中山大障害も楽しみで、3億円馬も夢ではなくなったと言えるだろうチョキグラサン恋の矢