「精いっぱいの走りをしてくれたと思います」

 

ドバイワールドCで2着となったウシュバテソーロ(左)。右はセニョールバスカドール(撮影・桑原幹久)
ドバイワールドCで2着となったウシュバテソーロ(左)。右はセニョールバスカドール(撮影・桑原幹久)

<ドバイワールドカップ>◇30日=メイダン◇G1◇ダート2000メートル◇4歳上(南半球産3歳上)◇出走12頭◇1着賞金696万ドル(約10億4400万円)


 ウシュバテソーロ(牡7、高木)は2着で史上2頭目の連覇を逃した。
 

これまで同様、道中は最後方を追走。

 

想定以上に前がやりあい、よどみないペースで運んだが、3、4コーナーで逃げたローレルリバーが2番手以降を大きく離して直線へ。

 

ウシュバテソーロも懸命に脚を伸ばしたが、8馬身半差の2着と及ばず。

 

それでもサウジCで先着を許したセニョールバスカドールを首差退け、前年王者の意地を見せた。
 

川田騎手は「とても具合がよく競馬を迎えられて、彼らしく走りながら、セニュールバスカドールはしっかりとつかまえてゴールに入ってくれましたけど、はるか先に勝ち馬がいたので、前哨戦を勝った時点で千六を勝った馬ではありましたけど、強い勝ち方をしていましたので距離だけがどうかというところでしたが、二千でもあれだけしっかりと走られてしまってはどの馬にとってもノーチャンスだったなと思いますし、ウシュバはウシュバで全力の走りをして、サウジで負けた相手を捕まえてくれたので精いっぱいの走りをしてくれたと思います」と受け止めた。
 

高木師は「勝った馬が強かったです。

秋はまたアメリカに行こうと思っています。

衰えもないし、これだけ世界の強豪と戦ってくれている。

 

また頑張ります」と昨年5着に終わったBCクラシックへの再挑戦に力を込めた。

 

2024年3月31日16時37分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 今回のドバイワールドCディーの日本馬各部門の結果に対し「勘違いしていませんかゲロー!?と声を大にして叫びたい。

 

確かに勝利を収めたのはUAEダービーを勝ったフォーエバーヤングだけだが、それ自体が大変な快挙で銀メダルでは満足しない日本の競馬ファンは完全に肥満体質の成り下がっている。

 

勝って当たり前と勘違いしている様だが、北半球馬が赤道を超えて南半球まで遠征して無事にゴールにたどり着く事は奇跡に近く、あのホクトベガがレースを終えて待ち受ける厩務員の前に戻ってこなかった悲劇を知らない競馬ファンには、無事にゴールした馬の喜びなど解らないのだろうか…

 

お約束通り、ウシュバテソーロイクイノックスを三日天下に追いやり、歴代世界NO1の賞金王に成った訳だが、その記録はまだまだ伸びる訳で、ダート界は今後は生涯30億円馬誕生の可能性がある世界と成った。

 

その可能性を秘めているのがフォーエバーヤングな訳で、矢作調教師は年内に世界NO1賞金のサウジC&ドバイCを視野に入れているだろうし、万に一つケンタッキーダービーを勝ったとしたら、その考えは白紙に戻すだろうが、どちらに転んでも天下取りには変わりがなく、デビュー戦でJR馬としてランクインする喜びは夢の大きさにも繋がりワクワク感がマヒしそうである音譜ラブ恋の矢

 

続々と入厩して来る2歳馬を見ていると「今年は何頭のJR馬が誕生するのやら…」と考えてしまうが、今年も日本ダービー(GⅠ)翌週からスタートするメイクデビュー東京には関西からのエントリーも有りそうだし、頭数も揃いそうで面白いレースが期待出来そうである。