ママコチャ回転力ある走り「スプリンターズSの時と遜色ない」

 

坂路で追い切るママコチャ
坂路で追い切るママコチャ

<高松宮記念:追い切り>
 

 昨年のスプリンターズSの覇者ママコチャ(牝5、池江)は、栗東坂路で最終調整を終えた。

 

単走で行きっぷりの良さを見せながら、回転力のある走りで4ハロン53秒7-12秒1をマーク。
 

池江師は「動きは良かった。

スプリンターズSの時と遜色はない。

早めに帰厩して、間隔が空いても大丈夫というように乗り込んだ」と、阪神C5着以来3カ月ぶりでも動ける状態にありそうだ。

 

2024年3月20日13時48分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 1歳上の全姉ソダシはGⅠ・3勝しているが、全妹ママコチャはGⅠ・1勝馬だがこの差はデビュー前の段階でソダシはJR馬としてランクインしていたし、ママコチャは惜しくも準JR馬で一歩足りない分の差としか言いようがない。

 

これで愚妹と呼ぶのは酷だし、母ブチコの名を汚すどころか、2頭の優秀な基礎牝馬を残した事には変わりなく、白毛馬は走らないと言う昔からの言い伝えを覆したのも確かだし、逆にこの2頭の姉妹を比較するとやはり白毛馬はジンクスを破る遺伝を受け継いでいる事が解る。

 

我が師匠・福永二三雄は現役時代芦毛馬を「芸者」と呼んでいたが、何故か芦毛馬に跨ると鬣から白粉の匂いがするらしく、その鬣で顔を撫でられると戦意が消滅したらしい。

 

厩舎を開業してから私の記憶では芦毛馬は記憶は無いし、師匠も調教師に成っても稽古で自ら跨っていたし、あの芦毛の超スーパースター馬が入厩の話が合った際も受け入れなかった経緯もある。

 

余程芦毛には嫌な思い出があるか、トラウマに成っていた面があるかだろうが、兎も角、馬だけではなく、人間に対しても好き嫌いが激しい所が有り、売られた喧嘩は必ず買うは四国育ちの気性から来るものだった。

 

本日のママコチャの動きは一際目立ったし、昨年のスプリンターズS(GⅠ)を勝った後、ガス抜きを兼ねての阪神C(GⅡ)への出走で、この動きの良さには裏付け・根拠が存在し、信頼できる出来に有ると言える。

 

この春まではママコチャに取っては恵まれた番組が揃っており、全姉ソダシに追い付くにはこの春がラストチャンスに成るだろうし、追い越す絶好のチャンスでもある。