【ドバイシーマC】3冠牝馬リバティアイランドが国内最終追い 栗東坂路ラスト11秒7

 

余裕の手応えで好時計を出したリバティアイランド
余裕の手応えで好時計を出したリバティアイランド

 

 30日メイダンのドバイシーマC(G1、芝2410メートル)に参戦する昨年の3冠牝馬リバティアイランド(牝4、中内田)が19日、栗東坂路で国内最終追い切りを行った。
 

この馬らしい大きくパワフルな走りで4ハロン52秒0-11秒7の好時計をマーク。

 

余力十分にゴールを駆け抜けた。
 

「コーナーを回るところで反応を見ようと軽く仕掛けたら、思った以上に体が沈んだ。

 

最後は抑えすぎない程度に抑えた」と片山助手。

 

もし、コーナーを抜けた勢いのままなら「(ラスト1ハロン)11秒台前半が出ていた」と振り返る。
 

イクイノックスの2着だった昨年のジャパンC以来の実戦。

 

「テンションという意味で大人になっているし、体も少しずつ全身が成長している」と進化した。

 

そのポテンシャルを世界に見せつけそうだ。

 

2024年3月19日18時47分
(日刊スポーツ)

 

 

 グラサン

 先週の追い切り時点と然程変わりない動きで終始したが、すでもピークに近い仕上がりを見せている証とも言える。

 

その点が逆に本番当日まで継続させると成ると難しい面は有るが、下手な小細工をして馬の気分を害すより、気分よく本番を迎える策を選んだのはサラブレットとしての素材の確かさはすでに確認済みだが、如何せん繊細な4歳牝馬で、古馬の一線級との壁の厚さを知るのも今回が2度目となるだけに、攻めた仕上げは出来ないのは当山の事と言える。

 

中内田調教師も主戦・将雅騎手も大きなパフォーマンスは望んでおらず「リバティアイランドがリバティアイランドのレースをすれば自ずと結果は付いてくる音譜ラブ恋の矢と言う姿勢を崩しておらず、この馬に関しては全く気負ったところは無く、自然体な所が馬にも良い印象で伝わっている様だ。

 

ここに来てこの二人のゴールデンコンビは共にリーディング返り咲きを目指しており、昨年の暮れから歯車がかみ合わない状態が続いていたが、厩舎も馬も好調で、祐一から発破をかけられ今週も将雅騎手は勝ち星を量産する事だろう。

 

海外遠征はリーディングを狙う上に置いてはリスクに成るし、他の依頼主にも迷惑を掛ける事に成るが、それに合わせての騎乗依頼には出来るだけ応える様にしており、今週も将雅には珍しく、騎乗馬が多い。

 

極端なほど騎乗馬を厳選する優雅騎手だが、いつまでもそんな我儘が許される立場では無い事をそろそろ自覚する時が来たとも言えるだろう。