【高松宮記念】香港馬ビクターザウィナー 調教助手「香港にいた時よりも積極性が出てきた」

 

ビクターザウィナー(C)The Hong Kong Jockey Club
ビクターザウィナー(C)The Hong Kong Jockey Club

 

 高松宮記念(G1、芝1200メートル、3月24日=中京)に出走予定の香港馬ビクターザウィナー(セン6)は18日、千葉県白井市の競馬学校ダートコースで調整後に、中京競馬場へ向けて出発した。
 

プイチョウ・マン調教助手は「徐々に体重が増えてきました。カイバも変わらずよく食べ、順調な証拠です。

日本に来て1週間がたちましたが、香港にいた時よりも馬の積極性が出てきて、とても良い状態になってきていると感じています」とコメントした。

 

2024年3月18日13時2分
(日刊スポーツ)

 

【高松宮記念】ビクターザウィナーが競馬学校を退厩、中京競馬場へ

 24日(日)に中京競馬場で行われる高松宮記念(GI)に出走を予定しているビクターザウィナー(香港、セン6)の、きょう18日の調教状況と関係者のコメントは以下の通り。

調教状況(競馬学校 天候:晴 馬場状態:良)
 プイチョウ・マン調教助手が騎乗し、ダートコース左回りでダク1400m、キャンター(1ハロン24秒から28秒程度)2800m

プイチョウ・マン調教助手のコメント
「徐々に体重が増えてきました。

飼葉も変わらずよく食べ、順調な証拠です。

日本に来て1週間が経ちましたが、香港にいた時よりも馬の積極性が出てきて、とても良い状態になってきていると感じています」

フォンイー・タム厩務員のコメント
「検疫期間中でも人馬ともに過ごしやすい環境を整えていただき、充実した時間を過ごすことができました。

ありがとうございました」

なおビクターザウィナーは今日11時4分に競馬学校を退厩し、中京競馬場へ出発した。

(JRA発表)

 

 

 グラサン

 近年、日本馬が苦汁を吞まされているのが短距離戦でも香港勢な訳だが、これにはハッキリした訳ありで、香港競馬のクラス別・レース分析・距離分析表を作成すれば一目瞭然である。

 

香港勢は自らが短距離界を背負っていると言う自覚が有り、1日のレースプログラムを見れば解る通り1200m戦が1日数鞍組まれており、異なったレースラップ・展開でレースが進んでいる。

 

しかも1200mのGⅠレース当日にクラスが完全に違うと思えるメンバーでの1200m戦が数鞍組まれており、日本での3勝クラス・2勝クラスのレースが同日に組まれている事が多いが、日本では考えられないだろうが、2勝クラスの勝ち馬が、GⅠレースでの勝ち馬より走破タイム・内容が上回っている事がザラに有る。

 

日本なら早速「来年のスプリンター路線のスター誕生音譜ラブクラッカーと大騒ぎするだろうが、現地ホースマンは到って冷静で「こんなことにビックリしてたんじゃ香港競馬は語れないよニヤリと馬鹿にされる。

 

当社シュミレーションソフト優駿への道にはRN(ランク能力)と言う基準が有り、一目で香港競馬の基準値を見破ったが、香港スプリンター界の場数を踏んで来たビクターザウィナーはGⅢ・GⅡ・GⅠの各1200m戦を経験して入り、デビュー戦でJR馬としてランクインした馬だし、デビュー戦で記録した芝1200mの走破タイム1093秒が今年のセンテナリ(GⅠ)で記録した1094秒をほぼ同斤で記録している。

 

騙馬の記録ほどあてに成らないモノは無いが、数字は唯一誤魔化しの利かない世界共通のアイテムで、この1頭の馬だけでも香港馬の奥の深さを思い知らされる。

 

もし日本でこんな馬がデビューして居たら「晩生の馬が6歳にして初GⅠ制覇!!」と下駄の様な大文字でスポーツ紙を賑わせていただろうが、報道規制が厳しい香港では日本の様なドンチャン騒ぎにはならなかった様だ。

 

日本での評価は間違いなく真っ二つに分かれるだろうが、香港ダラーが何処に流れるかも興味のあるレースと成った。