美浦トレセンにも新風?
田中博厩舎のG1馬レモンポップの追い切りを終えて馬場を出る福永師(撮影・丹羽敏通) |
冷たい風が吹き荒れる美浦トレセンに新風ともいえる姿がありました。
その人は3月6日に開業する福永祐一調教師。
研修として田中博康厩舎に来ているそうで、今朝は最優秀ダートホースのレモンポップの追い切りに騎乗していました。
昨年のフェブラリーS、南部杯、そしてチャンピオンズCを制した馬。
その背中をじっくりと堪能した福永師は「すでにG1を勝っている馬ですし、素晴らしい馬でした。
何よりもよくしつけられていますね。
基本的に短距離の走りをしていますが、厩舎の管理技術で距離をもたせられているという印象でした」と語っています。
そしてその追い切りを見守った田中博康調教師は「しっかり動けていますね。
余力のある中で、バランスのいいところで走れています。
順調に来られていると思います」と管理馬の走りに納得の表情。
そして福永師については「せっかくこれだけの方が来てくれたし、1本目ということで体重が軽い方がいいということもあったし、どういう感じ方をするのか、表現がとてもうまい方なのでいろんな意見が出ると思いました。
こちらが思っていた感触も得ていただいたみたいです」と振り返ってくれました。
なおレモンポップはサウジC(G1、ダート1800メートル、2月24日=キングアブドゥルアジーズ)に参戦予定で、2月8日に検疫、14日に出国する予定とのことです。
また、福永師がレモンポップの前にまたがったミッキーファイト(牡3、田中博)も気になる存在。
次走は雲取賞(Jpn3、ダート1800メートル、2月14日=大井)とのこと。
デビューして2戦2勝の勝ちっぷり、半兄が22年チャンピオンズCを制したジュンライトボルトという血統背景から、「ダートクラシック番付」では現在小結としています。
雲取賞は、海外遠征をしなかった場合の同大関イーグルノワール(牡3、音無)が参戦を視野に入れています。
またカトレアSを制した白毛馬で、同前頭5枚目のアマンテビアンコ(牡3、宮田)も目標にしています。
ダートクラシック初年度から見逃せない一戦になりそうですね。
【舟元祐二】
2024年1月25日15時17分
(日刊スポーツ)
戦いの火蓋は既に切って落とされている…
そんな感が有る今年のクラシックロードだが、特に今年が初年度となるダートクラシックが一番の楽しみで、億単位で取引された猛者が入り乱れての戦いと成っている。
そこに交じってサラリーマンでも手が届く値段で取引された馬が一番星に輝けるチャンスも有る訳で、二番煎じでは夢も希望もありゃしない。
一番情けないのは億からの金を出させて数百万円の馬に足元をすくわれた時で、これほど惨めで情けない事は無いだろう。
背伸びしなければ馬代金に似合う馬はゴロゴロいるし、デビュー戦でJR馬としてランクインする馬でも憶の金を出さなくても入手可能で、現に今年の3歳馬の中でも10頭以上存在して居る。
何れ芝のGⅠ馬よりも高値で取引されるダート馬の時代が来るのは時間の問題で、ビックチャンスはここ数年だろうが、既に先見の眼が有るホースマンによって高値で取引されているのも事実である。
この3月から開業する福永祐一が、研修先を固定しなかったのは恩師・藤原英昭調教師の口添えも有った事も事実だし、先輩・蛯名正義・四位洋文とは違う道を選択したのは大きな財産だと言えるだろう。
楽しみが益々広がった2024年の競馬界だが、この流れをしっかり掴み、新しいヒーロ―をも掴みたいと思っています