【ブルーバードC】紅一点アンモシエラが接戦を制し、重賞初制覇
17日(水)、船橋競馬場(晴・良)で行われたダートグレード競走、第50回ブルーバードカップ(JpnIII・1800m)はJRAの2番人気、紅一点のアンモシエラがゴール前、3頭広がる接戦を制した。
勝ちタイム1分55秒9、勝利騎手は坂井瑠星騎手。
アンモシエラは道中、中団を追走し、3・4コーナーで内から3番手まで押し上げると、最後の直線は、外に進路を切り替え、前にいたエコロガイアとバロンドールを捉え、勝利を手にした。
クビ差の2着は4番人気のエコロガイア(JRA)が粘り、さらにハナ差の3着は1番人気のバロンドール(JRA)となり、上位3頭をJRA勢が占めた。
地方馬最先着はウルトラノホシ(佐賀)の4着となった。
アンモシエラは父ブリックスアンドモルタル、母サンドクイーン(母の父ゴールドアリュール)の3歳牝馬。
JRA栗東・松永幹夫厩舎の管理馬。通算成績7戦3勝、重賞初制覇となった。
レース後の関係者のコメント
1着アンモシエラ (坂井瑠星騎手)
「すごく寒かったのですが熱いレースをしてくれてよく頑張ってくれたと思います。
この馬のリズムで運んで、特にポジションとかは気にせず運んでいました。
(追い出してからは)そんなに反応は速くなかったのですが、この地方の馬場もあって前は止まってくれましたし、最後までよく踏ん張ってくれたなと思います。
牝馬で牡馬相手に重賞を勝つのはなかなか難しいことだと思いますし、よく頑張ってくれました。
みなさん寒いので風邪ひかないように気を付けてください。
アンモシエラはまたこれからも頑張ってくれると思うので、また応援よろしくお願いいたします」
1着アンモシエラ 額田洋介調教助手
人気を集めていたので勝てて良かったです。
(同じ厩舎の)もう1頭が3着だったので手放しでは喜べませんが、アンモシエラにとっては良かったと思います。
内側の砂は深いので、できれば外目に出したいという話はしていましたが、ジョッキーが上手く乗ってくれました。
2着馬、3着馬が止まったところを上手く差したかなと思います。
競馬の前はテンションが高いなど課題はありますが、操縦性が良く、乗り手の指示に従ってくれる馬です。
今後は特に決まっていないので、オーナーと相談して決めたいと思います。
2着エコロガイア 笹川翼騎手
良いレースはできました。
小回りの1600mがピッタリだと思いますが、距離自体はこなせないことはないと思います。
3着バロンドール 横山典弘騎手
4コーナー手前で他の馬に引っ掛けられてしまい、手応えが悪くなってしまいました。
いつもだったら伸びるイメージだったのに伸びませんでした。
何ともなければ良いのですが...。
4着ウルトラノホシ 石川倭騎手
4コーナーで躓いてしまいました。
それがなければもう少し差が詰まったのではないかと思います。
それでも走るごとに力を付けていますし、距離が延びても良いですね。
(取材:米田元気)
2024年1月17日21時2分
(ラジオNIKKEI)
南関東競馬ファンにも瑠星ファンの多さにはビックリさせられたが、垣根を超えてのファンが競馬を支えている事だけは確かである。
特に父・坂井英光は現在は大井競馬場で調教師だが、東京競馬界の騎手会長まで歴任したし、一癖も二癖もあるジョッキーでアンチファンも多かった。
まあ、どの世界でも同じだが、アンチが居て本物で、二流や三流にはアンチは生まれない訳で、その父・英光のファンが瑠星の騎乗・戦法を観て魅かれるのかも知れない、私自身はそんな一人でもあるが…
正月早々、1日・4勝と言う好スタートを切り、2週目が終わった現在も将雅・ルメール9勝に次ぐ8勝に着けトップ争いを演じている瑠星だが、今週末も依頼馬が多く、勝ち星を伸ばす事が出来そうだ。
師匠・矢作調教師も「お屠蘇気分も抜け」早くも戦闘モードに突入態勢だが、決して愛弟子を可愛がる人ではなく、甘えさせ様とする馬主・調教師にはハッキリと言葉で釘を刺すほどで、父・英光以上に父親を貫いている。
この勢いが今週末も続く様なら、来週からは東京開催がスタートする訳で、関西からの騎乗依頼がすでに殺到しているし、海外遠征も控えており、忙しく、充実した2024年の春に成りそうだ。