【ホープフルSコメント】レガレイラ C.ルメール騎手ら
牝馬のレガレイラが差し切って優勝 |
中山11Rの第40回ホープフルステークス(2歳GI・芝2000m)は1番人気レガレイラ(C.ルメール騎手)が勝利した。
勝ちタイムは2分00秒2(良)。
3/4馬身差の2着に2番人気シンエンペラー、さらに2馬身差の3着に13番人気サンライズジパングが入った。
レガレイラは美浦・木村哲也厩舎の2歳牝馬で、父スワーヴリチャード、母ロカ(母の父ハービンジャー)。
通算成績は3戦2勝。
レース後のコメント
1着 レガレイラ(C.ルメール騎手)
「後ろから楽にポジションを上げられました。
最後の瞬発力は凄かったです。
スタートはあまり良くありませんでした。
ゲートの中でチャカチャカしてタイミングが合わず後方からになりましたが、冷静に走ってくれたので最後にいい脚を使うことができました。
3コーナーから4コーナーでの手応えが良かったです。
みんなフラフラしていてどこに行くか少し考えましたが、外に出してからはいい反応をしてくれました。
デビュー戦から能力を見せてくれていますし、3戦目でこれだけの脚を使ってくれて、来年も楽しみです」
2着 シンエンペラー(B.ムルザバエフ騎手)
「調教、競馬に乗って、今日は上手に走ってくれました。
子供っぽいところはありますが、競馬を使う毎に進化してくれていて、それは良かったと思います。
ただ切れ味のある馬に来られてしまいました。
この馬も素晴らしい馬で、最後もまた一生懸命ファイトしようとしてくれましたが、その時にはゴールを迎えていました。
良い馬ですから、来年、良くなると思います」
(矢作芳人調教師)
「結果論として、先頭に立つのが早かったと思います。
揉まれたくないので早めに行って、結果、ソラを使っていました。
勝ち馬は強いと思いますが、遜色の無いものがこの馬にもあります。
まだ子供ですが、能力の高さは示せたと思います」
3着 サンライズジパング(菅原明良騎手)
「スタミナを生かす競馬をしようと心掛けて、逃げても、2番手でもと思っていましたが、行く馬もいましたし、ショウナンラプンタが上がっていったので引きました。
思ったより後ろからの競馬になりましたが頑張ってくれました。
芝でも十分やれるところを見せてくれました」
(音無秀孝調教師)
「良い競馬だったと思いますし、頑張っていますね。
パンパンの馬場で掛け値無しに走っています。
芝でもこれだけ走れると分かったのは収穫です。
ただ、3着でしたから、これから賞金を加算する必要があります。
今後も二刀流でいきますが、まずは1月の交流競走で加算したいと思います」
4着 アドミラルシップ(H.ドイル騎手)
「まだすごく子供っぽいところはありますが、とても良いレースだったと思います。
出遅れたのでどうかなと思いましたが、すごく良いリズムで良いところにつけられて、最後も伸びてくれました。来年、すごく楽しみです」
5着 ミスタージーティー(矢作芳人調教師)
「完全に騎手のミスです。
それは騎乗した本人もよく分かっていると思いますが、勝ちまであったと思います。
この馬の将来性は凄いものがあると思っています。
追い切った後に体を減らしても、体重を戻してくるのも素質の一つです。
かなり能力は高いと思います」
6着 シリウスコルト(三浦皇成騎手)
「最初がかなり遅く、その時外に張りましたが、2コーナーからは落ち着いて上手く走れていました。
まだ力をつけている途中、良くなってくれると思います」
8着 インザモーメント(佐々木大輔騎手)
「スタートをうまく出てくれて、折り合いも問題ありませんでしたし、内があいたので後は伸びるだけでしたが、もう一伸びできませんでした。立ち回りは理想的でした」
9着 ディスペランツァ(L.モリス騎手)
「距離が長いのかなと思います。最後止まってはいませんが、脚はありませんでした。1600mから1800mがベストかなと思います」
10着 ヴェロキラプトル(戸崎圭太騎手)
「行く馬によっては下げようとも思いましたが、リズム良く行けそうだったので行きました。
コーナーで物見をするところはありましたが、引っ掛かる事もありませんでしたし、操縦性は良かったです」
12着 ウインマクシマム(松岡正海騎手)
「1コーナーでこすられ、2コーナーでぶつけられ、4コーナーで振られて、今日は競馬になりませんでした」
14着 センチュリボンド(武豊騎手)
「まだまだ気性的に幼いところが出た感じでした」
15着 アンモシエラ(藤田菜七子騎手)
「芝のレースでも前につけられた事は良かったですが、現状はダートの方がやれると思います」
2023年12月28日18時35分
(ラジオNIKKEI)
馬の力6・ヤネの力4位言うが、正に今年のホープするS(GⅠ)の決着は何度観てもそんな感じが心に残る。
直線を向いた時点で「まだ早い…」と叫んだが、そんな声など届く筈は無く、中山急坂から猛然と追い込んで来るオレンジ帽が見えた段階では楽勝されると思ったが、交わされる瞬間シンエンペラーの歯ぎしりが聞こえて来たが、渋太く差し返す根性を見せての01秒差
勿論、勝った馬もデビュー戦でJR馬としてランクインした馬だし、オークス(GⅠ)馬には成れると思っていたが、C・ルメール騎手の日本での騎乗経験とB・ムルザバエフの日本での騎乗経験が01秒差が明暗を分けた一戦で、馬もヤネも力差で負けた一戦では無いと断言出来る。
私そうだが、シンエンペラーに酔いしれていた面が有り、B・ムルザバエフ騎手もこの馬の騎乗依頼を受けた段階で「大差勝ちしてやる」と思ったのは、あまりにも兄の存在が大きいし「凱旋門賞でも勝てる馬」と言う周りの期待(私も含めて)からその事をアピールする上でも頭も身体も自然にそんな絵図を描いたと言える。
おそらく矢作芳人調教師もそんな思いでいただろうし、愛弟子・坂井瑠星を指名して「騎乗ミス」との発言はらしさの表れで、公式コメント後はその事を理解出来る間柄で、今後も子弟コンビに益々太いきずなが出来た筈だ。
今年の猛暑の影響はハッキリ2歳馬に現れており「夏に強い牝馬」の格言はこの秋に留まらず、年が明けての3歳重賞戦線でも生きて来るだろう。
年明け早々に明け3歳重賞が2鞍組まれているが、牝馬限定戦・第40回フェラリーS(GⅢ)にはデビュー戦でJR馬としてランクインした馬は4頭登録しているし、第58回シンザン記念(GⅢ)牝馬・牡馬混合戦には21頭中6頭がJR馬としてランクインした馬で、20頭が1勝馬でその中には牝馬3頭が含まれています。
毎年恒例の当てましておめでとうございますのお年玉レースは狙いのJR馬が除外に成らなければ1月7日に行われる第58回シンザン記念(GⅢ)を対象レースとしておりますので元旦の初夢同様、ご期待ください。
どんな初夢を観たか、コメント欄・直接メールボックスにお寄せいただければ光栄です。