熱い・熱い・アッチッチ・アッチッチ

 

 18日に行われたJRA開催ストライキについて、JRAの厩務員、調教助手が加盟する4労組で唯一、労使間交渉で妥結し、ストに参加しなかった全国競馬労働組合(全馬労)榊原洋一委員長が19日にコメントを発表。


「苦渋の決断ではありましたが、コロナ禍においてもファンの皆様にご提供を続けてきた中央競馬を、われわれのストライキによって止めることは絶対にあってはならないと考えたものであります(抜粋)」とした。

 

2023年3月20日9時11分
(日刊スポーツ)

 

 

 先週、他の調教師が他馬を馬運車に運び入れる光景を久々に目撃したが、レース開催に向けての労使間交渉は多寡が3,000円前後の話で、1頭当たりの預託料の負担額が過去の約束通りに成らない事が尾を引いている様だ。

 

そもそも預託料は厩舎によって多少の値段差は有るが、クラブ法人が増えた今、「何でこんなに違うの!?」が明るみに出て来たからだろうが、あのハギノカムイオーの場合は月の預託料は今だから言える事だが85万~95万円だった。

 

別に飼い葉に金粉を混ぜた訳じゃないし、朝鮮ニンジンを与えてのモノじゃないが、当時厩務員の殆どが2頭持ちでそれを嫌って1頭持ちを条件に預託料は伊藤修二調教師の言い値で支払っていた。

 

それが違法だと言いだされ、競走馬にピリオドを撃つ決心をした訳だが、馬主が調教師と契約している以上、預託料が80万だろうが、100万だろうが、納得できる仕事をしてくれれば今の預託料より5,000円UPしょうが、1万円UPしようが文句を言う個人馬主などいない筈だ。

 

ただ問題は法人馬主はキッチリ決まった日に預託料を払ってくれるが、個人馬主は意外と支払いにだらしなく、某・調教師の所は個人馬主より法人馬主の方が多いのが現状だし、そもそも預託料を一本化するなんて無理な相談だ。

 

そもそも馬主と調教師の関係は馬主の代理人が調教師で、馬の管理の代行を馬主に代わって行う仕事で、それに対しいくら払おうが納得できる契約がもとに有れば例え組合だろうが主催者だろうが口をはさむのはおかしな話である。

 

馬を担保にストライキは、誘拐犯と何ら変わりはなく、卑怯者のする事である。

 

今の巷との格差には大きな開きが有り、成り手が居ないのは競馬業界だけでないし、賃金の優遇差は断トツに厩社会の方が優遇されている事に気が付いていないと言える。

 

繰り返しに成るが、日本の賞金体型はメスを入れる必要が有るが、最もレース数の多い下級条件の賞金を改革するだけで、今回の問題の80%は解決する。