赤木
  「それじゃ、前の続きで今回は飛節周辺の説明しときましょう。」

久保
  「はい、聞く準備完了です。」


赤木
  「後脚の脛(すね)と管の角度によって飛節を、直飛節と標準飛節と曲飛節に分類出来る。」


久保
  「3種類なわけですね。」


赤木
  「まず、標準飛節。脛(すね)と管の角度が120~150度くらい。これが一般的な飛節で、最もバランスがよい。」


⇒⇒標準飛節のイラスト

久保
  「なるほど、普通です。まさによく見かける普通の飛節って感じです(笑)。」




赤木
  「次に、直飛節。脛(すね)と管の角度(湾曲)が180度に近く、トモから地面にかけて真っ直ぐに伸びている。クッションの遊び(弾力性)がないため一瞬の瞬発力はあるが持続力に欠ける。」


⇒⇒直飛節のイラスト

久保
  「弾力性がなさそうなのはよくわかります、脚が棒のように立ってますから。弾力性がなければ脚元にかかる負担(振動)も大きいんじゃないですか?」


赤木
  「そういうこと。で、負担が大きくなれば当然、故障しやすくなる。近頃はこのような馬はあまり見かけない。」


久保
  「そうですね。3ヶ月くらい馬見てますけど、この直飛節は見た記憶がないですね。」



赤木
  「そして最後に、曲飛節。脛(すね)と管の角度が90度に近く、直角に曲がって見える飛節を指す。普通は、飛節から球節にかけて垂直に伸びているが、この部分が身体の内側に入り込んで飛節の角度が深くなり過ぎると後肢の蹄が前脚の蹄とぶつかり蹄を傷める原因ともなる。」


⇒⇒曲飛節のイラスト


久保
  「そうすると、前脚と後脚がぶつかるのを避けるために自然と、歩幅が短くなるわけですね。それにしても、これだけ内に入り込んでしまうと、随分と窮屈な歩様になりますね。」



赤木
  「あと立ち姿では、手前の後脚を少し引いて立つ為、飛節から球節の線は後方へ流れているが、これがあまりに後方に流れ過ぎると力が外に逃げ空回りし、走りのバランスも悪くなる。」


久保
  「はい。踏み込みが浅いと、推進力が前に伝わりませんからね。」


赤木
  「飛節の形、角度からの善し悪しの見極めは非常に難しいんやわ。」


久保
  「どうしてです?」


赤木
  「ほどほどの角度があり、あまり極端なもの以外は歩様(踏み込み)も加味し総合的に見た方はいいからな。飛節だけでは判断しにくいちゅうこと。」


久保
  「ということは、その極端な直飛節と曲飛節はやっぱりあんまり良くないということですね。」


赤木
  「まぁ、直飛節と曲飛節は全体的に見ても歩様のバランスが悪いからすぐわかりますわ。」


久保
  「じゃ、今週のパドックの目標は直飛節を1頭見つけることにしときます。」

赤木
  「それでは今日はお尻について説明します。馬体は大きく3つに分けられて前躯(ぜんく)、中躯(ちゅうく)、後躯(こうく)と呼ばれる。お尻はその一番後ろの後躯に入る。ちなみに、この後駆には後肢も入る。」

久保
  「後肢とは通称“トモ”と呼ばれる部分ですね。“トモ”が逞しいほど強いイメージがありますが。」


赤木
  「そうそう、“トモ”とは競走馬の推進力の役割を果たすところやからな。ま、トモ(後肢)といっても部位は広く、お尻、股(また)、臀、後膝、すね、飛節部分、も簡単にいえば、お尻から後ろ肢にかけての周辺といった方がイメージしやすいわ。」



久保
  「お尻の周り全体と思えばいいですね。」



赤木
  「まずは“お尻”の説明から。形は大きく分けて4種類ある。」


久保
  「お尻にも4種類もあるんですね。呼び方あるんですか?」


赤木
  「呼び方は平尻(ひらじり:水平尻とも言う)、丸尻(まるじり)、斜尻(しゃじり)、尻高(しりだか)の4種類。」


久保
  「フムフム。」


赤木
  「平尻はその名前の通り、尾根がトモの頂点と同等の高さにあり横から見た時に水平に見えるトモの形状を指す。どちらかというと全体的には数が少なく、スピードタイプが多い。」



⇒⇒平尻のイラスト


久保
  「これはあんまり見たことがないです。」


赤木
  「次に丸尻。ちなみに、丸尻ってわしが勝手につけたんやけど、分かり易いやろ?丸尻はそのイメージの通り、尾根がトモの頂点より若干低いが、角度は緩やかで、全体的に滑らかな丸みを帯びたラインになる。走る馬はダート&芝ともこの形が多い。特に瞬発力に優れている。」



⇒⇒丸尻のイラスト

久保
  「なるほど、瞬発力に優れてるんですか。ということはサンデーサイレンスの子供は丸尻が多いんですか?」


赤木
  「走るサンデーは、やな。それよりサンデーで多いのが斜尻やナ。要するに腰が甘いやっちゃナ。」


久保
  「サンデー産駒が腰が甘いとは、意外です。腰がしっかりしてるものやと思ってました。」


赤木
  「斜尻は尾根がトモの頂点より低い位置にあり、横から見た時に斜め(45度に近い)のラインに見えるトモの形状を指す。どちらかといえば腰の甘い馬に多く、成績もムラになる傾向がある。」


⇒⇒斜尻のイラスト


久保
  「非力で、ダートは向かなさそうですね。」


赤木
  「尻高(しりだか)は、キ甲とお尻の頂点と比較して、お尻の頂点が高い。これらは若駒に多く見られるが年齢とともに水平に近づいてくる。お尻が高く、大きい馬はスピードに秀でいて強くなる。特にダート馬に多く見かけられる。」


⇒⇒尻高のイラスト


久保
  「ダート馬はトモが大きいイメージがあります。トモが大きいせいでお尻が大きく、頂点が高くなるということですか?」


赤木
  「そういうこっちゃな。」


久保
  「他にお尻からわかることは?」


赤木
  「短距離馬と長距離馬の違いがわかるかな。短距離馬のトモ(お尻)は全体的に幅があり、大きい。長距離馬のトモ(お尻)は短距離馬に全体的には小さいが奥行きがある。ま、こんなもんやわ。」


久保
  「はい。これでお尻は完璧です。」


赤木
  「次回は飛節周辺の説明しますわ。」

久保
  「今日は何を教えてもらえるんですか?」


赤木
  「ホナ、今日は<顔・首・胸前から見る距離適性>を説明させてもらいます。いつもの通りイラスト付きで。」


久保
  「お願いします。ムズムズ。」


赤木
  「ボチボチ行きますわ。」


短距離馬
顔・首
頭は長距離馬に比べ大きい。首は長距離馬に比べて短く、咽喉の線も短い。角度は長距離馬に比べ高い。特にダート馬は高くなる。スピードに優れるもスタミナがない。

胸前
胸の深さはないが幅があり逞しい感じ。


⇒胸前-短距離馬のイラスト


久保
  「ごっつい胸前してますよね。いかにも前脚の掻きこみが力強くて、スピードがありそうです。」


赤木
  「せやろ。」


久保
  「胸前が逞しい分だけ首が短く見えますね。まるで、重戦車みたいな感じです。」


赤木
  「それに対して、今度は長距離馬。」


長距離馬
顔・首
頭の大きさが胴体の大きさに比べ軽そうで小さく見える。首は短距離馬に比べ長く、咽喉の線も長い。角度は低い。スピードより持続力に優れている。

胸前
胸前の幅は短距離馬と比べ薄いが奥行きがある。


⇒胸前-長距離馬のイラスト


久保
  「こっちの胸前はあまりごっつくはないですね。なんか弱そうな感じがします。」


赤木
  「確かに短距離馬に比べたらだいぶ非力やな。」


久保
  「でも、コチラの方がパワーがない変わりに、身軽な感じですね。」


赤木
  「その通りですわ。」


久保
  「首は短距離馬に比べるとだいぶ細いけど、その変わりに長い。コッチの方が首をうまく使って走れそうなイメージがします。」


赤木
  「そやねん。で結局、首/胸前は違えどどっちも一長一短で、それぞれに距離適性っちゅうもんがあるんやわ。」


久保
  「リョウカイです。今日はすぐ理解出来ました。」


赤木
  「先生、今日はココマデでいいでっか?」


久保
  「はい、ありがとうございました。」

赤木
  「前回からの流れで次は頭と首の大きい、長い、太いで距離適性を…。」


久保
  「ちょっと、待ったです。それより先に馬体の名称を教えて下さい!」


赤木
  「馬の体の全体像が欲しい。ってか?」


久保
  「はい、まだまだ馬の体で呼び方がわからない所もたくさんあるんで。」


赤木
  「そんじゃー、頭と首の能書きは一先ずおいといて、【馬の体&名称】から説明するわ。ちゅうても呼び方も専門用語が多いから覚えるのに大変やデ。」


久保
  「そうですね。じゃあ基本的なやつだけ覚えることにします。」


馬体の名称イラスト


赤木
  「どや、難しいやろ。上体の部分は結構人間と似ているけど、下半身(脚下)なんか、なんやややこしいやろ。えっ、こんなん覚えるの間単やって、かいな。ソラすんまへん。」


久保
  「ややこしいです。えぇっと、これまで勉強したのが、まず23番の<繋ぎ>ですね。この長さや角度で芝、ダートの適性や長距離、短距離の適性を見分けることが出来るということでした。」→詳しくは2月17日参照


赤木
  「よぉ、覚えとるのー。」


久保
  「次に25番の蹄(てい)、ひづめとも呼びます。ここを見れば特に重適性がわかりました。」


赤木
  「その通りですワ。」


久保
  「それに、14番の肩。確か17番き甲と、15番<肩端>を結ぶ角度で距離適性がわかったんですよね。」


久保
  「あと、僕の知っているところでは22番球節、29番ひばら、37番飛節あたりです。」


赤木
  「頑張って全部覚えて下さい。笑」


久保
  「あの1番人気が簡単に飛んでしまう、噂の“ソエ焼き”は、21番管に関係する脚部不安ですよね。これはじっくり聞きたいんで、また別の機会に詳しくお願いします。」


赤木
  「よしっ。で、天才が出てきてやりちょっとやりにくうなったけど、名称だけ覚えても馬券にはなんの役にもたちまへんデ。」


久保
  「はい。じゃあ、どうすれば?」」


赤木
  「まず、それぞれのパーツ、パーツの仕組みを理解し、それらを組み立てて、どう適性を見極めていくかが天下分け目の関ヶ原の合戦になるわけや。」


久保
  「そこが、勝負の分かれ目っちゅう訳ですね。」


赤木
  「ま、そういうこっちゃ。これからも頑張って馬体シリーズは続けていくんで。よろしくです、わ。(涙)」

久保
  「今日は馬体診断の方をお願いします。」


赤木
  「しゃあない、ナァ。肩の説明でもしますわ。」


久保
  「イラスト付きでお願いしますね。」


赤木
  「それでは、前回説明したように、競走馬の距離適性は馬体(体型、肢、繋ぎ、蹄など)から判断することができる。」


久保
  「はい、先週お勉強しました。」


赤木
  「それと同様に、肩の角度(ライン)からも距離適性を判断することができる。」


久保
  「それは、素晴らしいです!」


赤木
  「ではまず、肩の角度を見分ける方法としては、キ甲から肩端(かたさき)を直線で結び、その直線の角度を見る。」


久保
  「はい、言われたとおり直線を引きました。」


赤木
  「次に、その角度から距離適性を判断する方法。」


*肩のラインの寝ている馬(傾斜角度が45度に近い)

 可動領域(=三角形の底辺の長さ)が大きい。その結果、ストライド(1完歩)が大きい走りとなる。これを、ストライド走法と言い、このような馬は中長距離に向く。


長距離馬の肩イラスト


*肩のラインの起きている馬(傾斜角度が90度に近い)

 可動領域が小さい。その結果、ストライドの小さい走りとなる。これを、ピッチ走法と言い、このような馬は短距離に向く。


短距離馬の肩イラスト


久保
  「イラスト付きだとよくわかります。他に肩から判断できることってあるんですか??」


赤木
  「例えば、肩にメリハリ(ごっつい)のある筋肉の付いている馬は、前肢のかき込みが強い。このような馬はパワーがあるので、どちらかといえばダートに向く。」


久保
  「なるほどです。」


赤木
  「その他では、キ甲が高く、肩の長い馬(肩甲骨が大きい)は、スライドが大きく、スピードがあり、持続力にも優れている。」


久保
  「肩だけでそこまで、読み取れるんですね。肩なんて今までほとんど見てなかったんで来週からちゃんと見るようにします。」


赤木
  「今日は、この辺で勘弁してもらえまへんか(笑)。」


久保
  「では、また次回ということで。」

久保
  「今日は赤木さんから蹄(ひづめ)について説明してもらいましょう。」


赤木
  「昼寝くらいさせてくれよ。笑」


久保
  「そんな、暇ないですよ。」


赤木
  「では、さっそく。ダートコースは、良馬場であれば1年を通して状態が著しく変わることはない。しかし、雨が降ったりすれば、蹄による重の巧拙は大きく違ってくる。」


久保
  「はい。芝の場合はどうです?」


赤木
  「芝コースは、春夏秋冬それぞれ姿が違う。いくらオーバーシード(洋芝)になったとはいえ、冬の芝は気温が低く水分が蒸発しにくいところに、古根が地面にしがみついているだけだからすこぶるもろい。また、地面の柔らかいところと堅いところ、その上、芝の古根の塊がいじまじりになって、いわゆるボコボコの荒れ馬場状態になる。よって、蹄が古根、土の塊などに肢を取られやすくなり不安定このうえない。また、雨の降り出しは滑り易くなるなど、馬場状態で有利、不利の蹄がある。」


久保
  「どれだけ影響するんですか?」


赤木
  「車のタイヤを思い出してもらえば、わかりやすいと思う。天気のよい日だと通常のタイヤでいいが、雨降りだとノーマルタイヤより、ラジアルタイヤが適し、雪やアイスバーン等では、スノーウタイヤ、チェーンを巻いたりと、それぞれの用途、目的によって換えることができる。」


久保
  「馬の蹄は雨が降ってきたからといって、当然、すぐに替えることができない。というわけですね。」


赤木
  「ま、当然といえば当然やけどナ。」


久保
  「はい、具体的にお願いします。」


赤木「まず、

*標準蹄型は、形、大きさ、蹄底も中程度。
芝コースは、万能型が多いが、どちらかと云えば良馬場に近い方が有利である。但し、蹄底が深ければ重馬場もこなせる。」


標準蹄型のイラスト



久保
  「これがよく見る標準の蹄ですね。」


赤木
  「次に、

*立ち蹄型は、角度がきつく、きっ立てのコップのように寸胴型で一般的に小さく蹄底が深い。
 芝コースでは荒れ馬場、重馬場などに適している。
反面、良、スピード馬場などは不利になる。
 ダートコースでは良馬場、硬くてパンパンの力の要る馬場状態が有利。
反対に脚抜きのよいスピード馬場(稍重)や重馬場などは不向き。」



立ち蹄型のイラスト

久保
  「角度がすごい立ってます。これが、荒れ芝向きなんですね。」



赤木
  「

*起き蹄型は、晴れ雨兼用。お椀のような型で一般的に大きく蹄底はやや深い。
 芝コースでは、時計がやや掛かる荒れ馬場、重馬場などはやや有利。
 ダートコースは、重、良馬場ともこなす程度。」


起き蹄型のイラスト


赤木
  「最後に、

*寝ている蹄型は、あひるのクチバシに似て蹄先が上方に反り返っていて蹄底が浅い。
パンパンの良馬場でスピード馬場が有利。特に、荒れていない開幕週が有利。荒れ馬場、重馬場などは不利。ダートは、やや重、重馬場などスピード馬場が有利。良馬場、パンパンの硬い力の要る馬場は不利。」


べた蹄型のイラスト


久保
  「これだと雨で滑っちゃうんですね。」


赤木
  「どやっ、わかってくれたか。」


久保
  「はい、わかりました。でも先週雨やっただけに、もうちょっと早く教えてといて欲しかったですけど。」


赤木
  「これからいくらでも、雨の日なんかあるよ。なんやったら、テルテル坊主逆さに吊っといたらエエデ。」


久保
  「いえいえ、雨のパドックはホント勘弁して下さい。」

久保
  「昨日でだいたい体形のことはわかりました。」


赤木
  「じゃあ、今日は繋ぎでもいこか。」


久保
  「繋ぎって、どこですか。」


赤木
  「繋ぎっちゅうのは、脚の先っぽの部分やないか。」



久保
  「あぁ、あのクッションとなるところですね。」


*長さ
繋ぎには長さの違いがあり、短いと、1完歩に要する時間が短く、速い手脚の回転ができる。
逆に長いと1完歩に要する時間が掛かるため、ゲートを出て直ぐに速く走るのには不利。よって繋ぎの長さはある程度「距離・脚質」違いが生じてくる。」

久保
  「他にも繋ぎの長さは、距離適性に影響するんですね。」


赤木
  「そや、繋ぎが短いと短距離、長いと長距離っていうイメージでええわ。」


芝の短距離に向く繋ぎ(短い)


芝の長距離に向く繋ぎ(長い)


*角度
繋には角度の違いがあり、角度の深い(より45度に近い)ものもいれば浅い馬(より90度に近い)もいる。
浅い馬は、1完歩に要する時間が短くなり、速い手脚の回転ができる。ただ、走る”フォームが窮屈になり、そういう性質上、「繋ぎの浅い馬」は短距離馬に多くみられる。
深い馬は、1完歩に要する時間が長くなり、速い手脚の回転は不得意だが、無理なく全身を使ったゆったりとしたフォームで走れる馬が多い。そういう性質上、「繋ぎの角度の深い馬」は中長距離馬に多い。


久保
  「角度は芝・ダート適性にも影響するんじゃないですか。」


赤木
  「そやそや、難しいこといいすぎた。」


久保
  「簡単に言うと、角度が立っている馬はダートに向く。逆に、角度が寝ている馬は芝に向くと思っていいんですよね。」


赤木「うまいこと言うてくれたな。その通りや。」


芝の短距離に向く繋ぎ(角度が寝ている)


ダートの短距離に向く繋ぎ(角度が立っている)



久保
  「ホッ。」


赤木
  「他には、
*太さ
繋ぎには太さの違いが生じる。
ただ、太さの違いは比較的、「短距離馬には太い馬が多く」、「長距離馬には細い馬が多い」という傾向は見られるにしろ、「長さや角度」と違い”距離適性・脚質”によるハッキリとした差は見られない。

 差がハッキリと現われるのは、「芝馬・ダート馬」という比較で現われる。
「繋ぎが太い馬」にはダート馬に多い。繋ぎが太いということは、全体的な骨量が豊富ということであり、ソレに見合った筋肉量があり、馬格に恵まれた馬が多いため、馬体の性質上ダートに適性を持つ馬が多い。

「繋ぎが細い馬」には芝馬が多い。繋ぎが細いということは、全体的な骨量も薄いということであり、筋肉量も薄く、ダート馬と比べて非力であるため、馬体の性質上、力(パワー)を要すダートに適性を持たない馬が多い。」


久保
  「繋ぎひとつ取っても、馬によって全然違いますね。」


赤木
  「せやろ、ちょっとは参考になるやろ。」


久保
  「いやいや、すごい参考になります。」

久保
  「長距離馬とマイラーについてもお願いします。」


赤木
  「長距離馬は、中距離馬より全体的に長かったり細かったりし、マイラー馬は中距離馬より全体的に短かったり、太かったりする。ま、こんなところですわ。]


久保
  「お疲れさまでした。と言いたいところなんですが、長距離馬、マイラーもイラスト付きで同じように説明していただけませんか。」


赤木
  「…ち、ちょっとタンマや、長距離馬、マイラーまで説明せいちゅうても、あとはそれぞれがイメージを膨らませてもらい想像してもらったら、判るんちゃうの。」


久保
  「そうですね、確かにそれが1番いいです。が、やはりこういうコトはキッチリしとかないと。お手数ですがよろしくお願いします。」


赤木
  「くっ、理数系のヤツってほんま融通が利かんナぁ。そんなんゆうとったら、時間がなんぼあっても足らん。それに、昨日はあそこまででええちゅうてたやんか。長距離は全体的に長めで、マイラーは…。な、分かるやろ。」



長距離馬のイラスト

マイラーのイラスト


長距離馬は細身で胴長が多い。





久保
  「そういうあやふやな表現では間違いもおこりますし、最後までよろしくお願い致します。」


赤木
  「ふーっ、やればええんやろ。やりまっせ、わしも男や!(トホホ)」


久保
  「さすがです。笑」


赤木
  「えーっと話はどこからやったかいな。そうそう、体型ロジック(長距離編)やったかナ。あっ、ややこしなってきたみたいやし、話を戻してちょっと復習するわ。えーっと。
 馬体ロジックから距離適性を見る方法として、体の長さと体の高さを側望で比較するとよく解るんや。」


久保
  「体の長さと高さですね。」


赤木
  「体の長さが体の高さよりも大きいものを低方形馬、体の高さが体の長さより大きいものを高方形馬。体の高さと体の長さが等しいものを正方形馬と世間では呼んでいる。」


久保
  「なるほど。つまり今日の長距離馬というのは低方形馬に当たるわけですね。」


赤木
  「そういうこと。他には、体の高さと尻の高さを比較して、尻の高さが高いのを後高馬、低いのを前高馬と呼ぶ。」


久保
  「はい、はい。」


赤木
  「後高馬は後肢の踏み込みがよい馬で短距離向きのスピード馬になりやすい。前高馬は背が短くなり斤量負担に耐え易く、持続力もあり長距離に向く。中距離馬は体の長さと高さはほぼ同じくらい。と、いうようなイメージを持ってパドックに立てば覚えやすいし、わかりやすいわ。」


久保
  「奥が深いですね。今日はこの辺でいいです。」


赤木
  「説明するのは、ほんま疲れるわ。」

日曜日;


久保
  「本日は1時間早い8時開門です。30分前行動で早くも現地に7時半に到着、もしかして1番乗り?ってなわけもなく、すでに開門待ちの長蛇の列。ざっと考えて、数100人、いや1000人は軽く超える人山盛り。今日のパドックは大変な事になりそう…。」


赤木
  「さすがのわしも昨日の今日だけに午前中は見(ケン)見の連続。いやーそれにしても難儀な競馬が続くこと続くこと。特にダートはどうもこうもならん馬がいっちょカミで突っ込んでくる。どないなっとるんなんじゃー、って、ソレはそのー、夏恒例のお決まり大放水。なんちゅうったってコレでもかちゅうくらい放水車が馬場を回り、水を撒き散らしている。そう馬場表示は良馬場でも本当のところは稍重状態。ま、水を撒かなきゃ砂埃で大変ちゅうのんは中京競馬でよう分かっとるけど、レース内容(勝ち馬)が変わるほどの水撒きはアカンのんと違う?造園課さん。」


久保
  「とにかく暑くて、人が多い。馬券を買えるレースもなく、買う気力もなく。返し馬&パドックの往復。で、昨日に続いて少頭数でなんとかなりそうな、5Rの新馬戦。返し馬を見て◎5番グッドバニラ、大トビで推進力ありそう。1.2倍で1番人気の1番に勝てるかも、で買いに行こうとした時にはすでに締め切り2分前。どうする、やめるか?いやこれは買う、マークシートを急いで塗る、時間との戦い。ほとんど考えずに馬連で1番4番11番へ3点。窓口へダッシュ。ふぅ、何とか間に合った、が3番が抜けてます(涙)。」


<結果>3⇒5⇒1



赤木
  「10R、◎6番スピングノアールはお釣りあるも気配良く、降級のココは楽勝やろ。オッズ盤を覗くと単勝が240円もついている。ところでこのお祭り好きの武豊が本日は確か未勝利のはず、G1日となればメイチで頑張るのが武豊、ここはメイチで勝負してくるやろ。で単勝を選択。結果、楽勝の1着。も配当が180円まで下がっていてキャイーン。」

<結果>6⇒9⇒11

赤木の馬券
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jrdbjp/imgs/4/9/49e3e263.jpg " target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jrdbjp/imgs/4/9/49e3e263-s.jpg " width="160" height="120" border="0" alt="05-06-27_15-59.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"/></a>
単勝 1.8×5,000円=9,000円
購入5,000円 払い戻し9,000円




久保
  「11R宝塚記念。◎8番サンライズペガサス、中距離での決め手、瞬発力は一級品。阪神では5戦して4勝、2着1回とコース相性抜群。他馬の仕掛けに惑わされることなく自分の競馬にさえ徹すれば、自ずと結果はついてくる来るのではないか。パドックでも馬体、気配とも絶好。おいおい、これはまじで勝てると、すでに当たった気分。○15番タップダンスシチー。常識的に考えれば8歳馬で、この暑い時期、約半年ぶりのレースを59kの斤量を背負って圧勝した後で、2走目のポカが合っても不思議でないが、実力的には宝塚記念制覇に最も近い存在。▲4番ハーツクライ。ここ2戦はこの馬らしい末脚が蘇った印象。GⅠのメンバー相手になるとワンパンチ足りないが、今回はそれを展開が大いに手助けするか。あとは、GⅠ4連勝を狙う△6番ゼンノロブロイ、昨年より上を目指す△9番リンカーン、充実一途の△3番トウショウナイトまで。非常に見応えのある一戦。」


赤木
  「11R宝塚記念。◎6番ゼンノロブロイ、休み明けもビッシリ仕上がり心配していた細目感も無く毛ヅヤもピカピカ。これなら能力全開できる。(返し軽目)○8番サンライズペガサス、馬体締まり気配も落ち着き全体的に合格点。(返し馬もマズマズ)▲7番コスモバルク、馬体重減も細目感なく順調。Rハミからノーマルハミに変更。(本場馬入場前に落鉄。それを気にしたか本場馬で煩くなる)注15番タップダンスシチー、馬体持ち直すも気配平凡。前肢の捌き硬い。(返し馬軽目)△9番リンカーン、この2走の中では最高の仕上げで毛ヅヤもよし。(返し馬もスムーズ)11番スイープトウショウ、中間の状態からは重め残りかと思ったが、キッチリ仕上げてきた。(本場馬入場を嫌がり返しも煩いところ見せる)4番ハーツクライ、余裕残し後肢の踏み込みも若干甘く、タマも少し下がってきた。(返し馬ではそんな心配も見せず元気一杯)」


久保
  「馬券はこりゃもう、◎8番サンライズペガサス1着固定の3連単で2着3着に印の馬を入れた20点で。“サタウマ”じゃないけど8⇒9⇒3が来れば4000倍です、って思わずいいたくなるほどウキウキ。3着抜けたらくやしいので馬連も買って、勝負!」


赤木
  「さて、馬券はどう組み立てるか、もどうもこうも窓口を見れば長蛇の列、アチャーチャ。ならばと思考を短縮しゼンノロブロイの単勝で勝負!と窓口へ突撃。結果、うっ、デザーモちゃん、あ、アカンってイン突きは…違うって、そこは伸びんって、ホレ、前が壁になっている、あっ、下がってきたがナ。うーっ、今更、外出し?ソレって、チ、致命傷やがナ。くーっ。(涙・涙)」


久保
  「◎8番サンライズペガサス、周りの馬の鞍上が手が動かせる中、まさに持ったまま、絶好の手応えで4コーナーを回ってくる。“勝てる!”あとは、どこを割ってから伸びてくるかだけ…のはずが直線を向いて2回3回パッチン挟まれ、挙げ句の果てには前が壁々。ラスト差を詰めてくるも時すでに遅しの5着。どこまで伸びていたのか見たかったが、勝ち馬スイープトウショウをノーマークなだけに当たりようがなく、今年の“夢”はハズレ(涙)。」

<結果>11.スイープトウショウ(11番人気)
    ⇒4.ハーツクライ(3番人気)
     ⇒6.ゼンノロブロイ(2番人気)



久保
  「宝塚記念後の12R。◎13番メイショウオキナ。休養前には1600万下でも勝ち上がっており降級となるココでの実績は上。ただし○8番アルドラゴン、▲3番ビッグエンデバー、△16番ビッグロンドン、△15番ナリタチャンピオン、上位5頭混戦でこのクラスにしてはハイレベルな一戦。馬券は見せるのがお恥ずかしい5頭ボックスで。結果1番ド安めで的中、これでは宝塚記念の負け分が返って来ません。」

<結果>16⇒3⇒8


久保の馬券
<a href="http://image.blog.livedoor.jp/jrdbjp/imgs/1/7/17287c64.jpg " target="_blank"><img src="http://image.blog.livedoor.jp/jrdbjp/imgs/1/7/17287c64-s.jpg " width="160" height="120" border="0" alt="05-06-27_16-57.jpg" hspace="5" class="pict" align="left"/></a>
3連複 26.2×200円=5,240円
購入2,000円 払い戻し5,240円




赤木
  「“宝塚記念”を見ようと北海道、関東、九州からとたくさんの会員さんが仁川に集結。間違っても私の顔を見ようなんて…(笑)。金曜日から日曜日にかけて皆様お付き合いありがとうございました。何のお構いもできませんでしたが無事ご帰還されましたでしょうか。」


久保
  「パドックから上がるところで“サタウマ”でお馴染みの“川ちゃん”こと競馬エイトの川田さん発見!ブ○太郎と一緒に声を掛けると、パドックでの見解と自分が今から買う馬券について気軽に話してくれる。“川田さんの本命タップダンスシチーは、相変わらず肩の出が窮屈ですけど、金鯱賞の時よりだいぶマシになってますねぇ”と言うと、川ちゃん“いいとこ見てますねぇ、鋭い!”って。そりゃ、だてに毎週パドックに張り付いてませんよ(笑)。“また、会うかもしれませんけど、その時はよろしくお願いします”って言えば、“お名前は?”と聞かれて、“久保です、覚えといて下さいよ”と答えておいた。テレビと同じで、腰が低くて本当にいい人“川ちゃん”でした。これからもよろしくお願いします。」

11R 第46回宝塚記念(G1)
3歳上・オープン(定量)(国際)(指) 芝・右2200M 15頭

赤 久  馬名        性齢 騎手  斤量
     1シルクフェイマス  牡 6 四 位 58
     2ビッグゴールド   牡 7 和 田 58
  △  3トウショウナイト  牡 4 武士沢 58
  ▲  4ハーツクライ    牡 4 横山典 58
     5ボーンキング    牡 7 武 幸 58
☆ △  6ゼンノロブロイ   牡 5 デザー 58
☆    7コスモバルク    牡 4 千葉津 58
☆ ◎  8サンライズペガサス 牡 7 松永幹 58
☆ △  9リンカーン     牡 5 福 永 58
    10ヴィータローザ   牡 5 小牧太 58
    11スイープトウショウ 牝 4 池 添 56
    12アドマイヤグルーヴ 牝 5 武 豊 56
    13サイレントディール 牡 5 渡 辺 58
    14スティルインラブ  牝 5  幸  56
☆ ○ 15タップダンスシチー 牡 8 佐藤哲 58

赤木の最終決断
  「☆ゼンノロブロイ。休み明けも仕上げキッチリ。展開向きヤネ魅力。堅軸。☆コスモバルク。ここのところ逃げてナンボの気性を無理やり抑え込んで結果を出せなかったが、今回は逃げる公算大。香港競馬遠征の疲れ見せず馬体、気配とも絶好調。☆サンライズペガサス。前走の敗因は距離以外の何ものでもなく、距離短縮のここはコースともども大歓迎。また、馬体に張り出て本来の姿に戻る。大駆けの予感。☆タップダンスシチー。休み明けの前走は、歳を感じさせる肌艶で筋肉も若干落ちていた。が、さすがG1馬、ひと叩きされ重量感溢れる本来の姿形に戻る。ただ、追い切りを行った後も馬体が立派過ぎる嫌いあり、2走目のポカも考慮しておきたい。☆リンカーン。使う毎に馬体締まり肌艶も良く見せる。逃げ先行馬の多い組み合わせでしかもこの距離なら引っ掛かる心配も無い。展開ベスト。他馬では、3連単、3連複の3着限定で△アドマイヤグルーヴ、△サイレントディールを少々押さえておけば万全か。」

注;赤木一騎は“モバイル競馬王”の1コーナーに予想を提供したために、今回に限りココで印を打つことが出来ません。☆、△でご了承下さい。


久保の最終決断(1)
  「今回人気を集めるのはゼンノロブロイとタップダンスシチーの2頭。まずはこの両馬の実力をどう判断するか。昨年は宝塚記念と有馬記念で2度対戦して対戦成績は1勝1敗。この2戦の内容をもう少し詳しく見ていくと、1戦目の宝塚記念ではタップダンスシチーに軍配。ローエングリンが作った、前半1000m通過が58.5秒という超Hペースを3コーナー手前から早々と先頭に立ち、直線差を詰めてきたライバル達をゴール前再び突き放して2分11秒1のレコードで圧勝した。この時のゼンノロブロイとの差は3馬身。いくら直線で窮屈になる場面があったとはいえ、昨年春の時点では3馬身の着差以上の力の差を感じた。そして2戦目が暮れの有馬記念。今度は春の借りを返すべく、ゼンノロブロイが懸命に粘り込むタップダンスシチーをゴール前半馬身交わして秋のGⅠ3連勝を達成した。勝ち時計も2分29秒5のレコード。ただし、このレースでもゼンノロブロイの方が強いレースをしたかと言えば、そうとは判断出来ない。タップダンスシチーはこの時、海外遠征帰りで出来が8分程度、さらにレコードを誘発するよどみない流れを自ら作り出した。一方のゼンノロブロイはペリエのソツのない好騎乗で内々をピッタリ回り、さらにタップダンスシチを前に見ながら何のロスもない競馬。それでいて残り100mを切った辺りまでなかなか交わせなかった。結果はゼンノロブロイの半馬身勝ちでも、タップダンスシチーの方が“2馬身”は強いように感じた。これが昨年暮れの時点での2頭の実力の差と判断し、半年経った今回もタップダンスシチーの方を断然上位に取る。」


久保の最終決断(2)
  「では今回、タップダンスシチーを本命にするのか?当然この馬が勝利の最短距離にいることに疑いを持たない。昨年同様に好時計で圧勝しても驚けないが、それでもタップダンスシチー以上に魅了を感じる馬が1頭、それが◎サンライズペガサス。屈腱炎による二度の長期休養を挟んで、2走前の産経大阪杯ではおよそ3年ぶりの勝ち星を挙げた。この時の勝ち時計1分59秒0は過去10年で、'01年1分58秒4に次いで2番目に早い勝ち時計。しかもこれは直線半ばまで持ったままで、追い出されてからはラスト11.5→11.7と一瞬にして抜け出す、着差以上の完勝。3年前の'02年同レースを制した時も勝ち時計は1分59秒1、上がりが33.8秒で、この時の2着馬エアシャカール(皐月賞、菊花賞の2冠馬)が上がり35.2秒であったことからも、2000m前後の中距離での決め手、瞬発力が一級品であると判断出来る。距離不適、渋馬場で惨敗した天皇賞(春)から、一時登録のあった金鯱賞を見送り、この宝塚記念1本に照準を定めたローテーションは、屈腱炎という持病を抱える同馬にとって必ずや吉と出るはず。阪神では5戦して4勝、2着1回とコース相性抜群、力を出し切れるベストの距離。おそらく同馬に取っては、GⅠを狙うにまたとない条件、舞台設定。大阪杯の2000m1分59秒0にあと1F12.4秒加算して、2200m2分11秒4で走れる計算。他馬の仕掛けに惑わされることなく自分の競馬にさえ徹すれば、自ずと結果はついてくる来るのではないかと思う。今春最後のGⅠ宝塚記念はこの馬に託す。」


久保の最終決断(3)
  「○タップダンスシチー。今年の金鯱賞は開幕週に行われた1000万下条件で1分57秒3のレコードが出るという超高速馬場にもかかわらず、勝ち時計は稍重だった一昨年と同じ1分58秒9に留まった。ただし、これは1000m通過が61.5秒と超スローペースだったせいで、ラスト5Fが57.4秒(12.0=11.6=11.4=11.1=11.3)と短距離並みの速さ。改めて、その卓越したスピードの持続力を見せつけ、時計的には能力に微塵の陰りもないことを証明した。常識的に考えれば8歳馬で、この暑い時期、約半年ぶりのレースを59kの斤量を背負って圧勝した後で、2走目のポカが合っても不思議でないが、この馬にはこれまでの常識が通用しないのかもしれない。実力的には宝塚記念制覇に最も近い存在。」


久保の最終決断(3)
  「▲ハーツクライ。昨年の秋以降は精彩を欠く内容が続いたが、ここ2戦はこの馬らしい末脚が蘇った印象。確かに、GⅠのメンバー相手になるとワンパンチ足りないが、今回はそれを展開が大いに手助けするか。コスモバルクが掛かりながら先行もしくは逃げ、残り1000mを切った辺りで昨年同様タップダンスシチーが動き出す、ビッグゴールドも抵抗し、もう1頭の人気馬ゼンノロブロイ&デザーモがこれを放っておくわけにはいかない。そうなれば、最後の直線坂で各馬の脚が上がったところを、直線だけの競馬に徹するであろうハーツクライ&横山典が大外強襲劇を見せるかもしれない。あとは、GⅠ4連勝を狙う△ゼンノロブロイ、昨年3着より上を目指す△リンカーン、充実一途の△トウショウナイトまで。非常に見応えのある一戦。」