IC-705やFT-817/818などをPD規格のモバイルバッテリーやPD電源で外部電源を供給し、移動運用を楽しんでおられる方が多いと思います。FTX-1Fも同様の運用ができると思い試してみました
注意⚠️
トリガーケーブルとモバイルバッテリー、リグの組み合わせで動作しないこともあります。
私自身もあるトリガーケーブルとモバイルバッテリーの組み合わせで動作しないこともありましたので、この記事は参考までにしてください。
PDを少し理解する
PD45 とか PD65とか、PD100の数字は最大出力を表します。
一般にアマチュア無線機は13.8V±15% つまり、11.73Vから15.87Vですので、PD規格にある15Vが動作保証範囲となります。
では電流はというと15Vは3Aです。PD45はちょうど15V 3Aで45Wです。しかし、PD100の電源を持ってきても、15Vは3Aまでです。
FTX-1Fの推奨電源と消費電流
取説を読むと消費電流に関しては次のような記述があります。
- 外部電源 5A以上を用意
- 送信時消費電流 約3A
FTX-1Fの消費電流を測定する
判断ポイントは、15Vで3A以内ならPD45以上のモバイルバッテリーで使用可能という点です。
15.1Vの電圧で出力10W時の電流
バッテリー搭載してますが、送信時はバッテリー充電をしないという仕様です。
別記事で詳しく記載しますが、電源電圧13.8Vでも消費電流は変わりませんでした。
VUは2.8Aと消費電流がふえる傾向にあります。
トリガーケーブルを試してみる
消費電流 3A以内を確認出来たので、CQオームさんで購入したIC-705用のトリガーケーブルにFTX-1F用の変換プラグを用意しました。
FTX-1Fは外径6.5mm 内径3.1mmだそうですが、見つからなかったので外径6.5mm 内径3.0mmのものを代用しました。
写真は、トリガーケーブルで給電してFT8で45分連続で送信、受信を繰り返して時の様子です。
FTX-1Fの背後にあるのがGP50という大型バッテリーで、USB-PDを内蔵しています。
また、気になるUHFでも試してみて、動作確認はしましたが、ランニングテストはまだやっておりません。
まとめ
- IC-705用の15Vトリガーケーブルに変換プラグをつけてPDモバイルバッテリーで10W運用できた。
- VHF/UHFでは消費電流に余裕がない。
- オプション類で、クーリングファン、ATAS-120、チューナーなどは消費電流の確認が必要。



