読売新聞 熊本県版に乗っている記事ですが
営業運転終了の「SL人吉」、地元でセカンドライフ…JR九州が人吉市に無償譲渡へ
2024.03.25 08:43 読売新聞 熊本県版
九州唯一の蒸気機関車(SL)が 牽引し、
23日に営業運転を終えた観光列車「SL人吉」について、
JR九州の古宮洋二社長は24日、熊本県人吉市に無償譲渡する方針を明らかにした。
市は今後、展示場所や保存方法などを検討する。
「SL人吉」と記念撮影する関係者ら(24日午前、熊本県八代市のJR八代駅で)
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— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) March 25, 2024
この日、同県八代市のJR八代駅で関係者向けの運行と式典があり、
宮社長があいさつで「(SL人吉の)これからを
人吉市で迎えていただきたい」と述べた。
SL人吉は2020年の九州豪雨でJR肥薩線が被災するまで、
熊本~人吉駅間で運行した。
人吉市はJR九州に、地元での保存・展示を要望していた。
動画
【SL人吉】老朽化などでラストラン…多くのファンが見送る “運行SLで最も古い車体”
日本テレビ動画
今回使われていた
8620形蒸気機関車58654号機は
1922年(大正11年)11月18日に
日立製作所笠戸工場で落成(製造番号 62)。
同年12月26日付で、長崎・浦上機関庫に新製配置され、長崎本線で使用された。
その後、九州各地を転々としたのち、
1949年(昭和24年)6月21日付で西唐津機関区に転属し、唐津線で使用された。
1961年(昭和36年)4月20日には長崎本線佐賀~唐津線唐津間で、
翌21日には、唐津線唐津~ 久保田間お召し列車を牽引している。
1964年(昭和39年)6月4日付で 若松機関区に転属してからは、筑豊各路線で使用された。
1968年(昭和43年)6月1日付で人吉機関区に転属してからは、
湯前線の貨物列車に使用された。
1975年(昭和50年)3月9日に
同線多良木→ 人吉間での貨物列車の牽引をもって運用を終了。
同年3月31日付で廃車となり、人吉市に貸与された。
その後は肥薩線矢岳駅前の人吉市SL展示館に展示されることになった。
新製から廃車までに走行した距離は300万㎞余りであった。
その後JR九州になって、九州でもSLを復活させようという声が上がり、
選ばれたのがこの機関車でした。
1988年(昭和63年)に動態復元され、同年8月28日に、
熊本~宮地間運行の快速「SLあそBOY」として営業運転を開始した。
合わせて、人吉市に保存されていた縁から、
同10月9日からは年間数日程度、熊本~人吉間の「SL人吉号」として運行された。
SL・客車は「SL阿蘇BOY」と共用する形で同じ編成が使用された。
その後、2022年(令和4年)10月24日
機関車の老朽化、部品調達や技術者の確保が難しくなっていることから、
2024年(令和6年)3月ごろまでの運行終了を発表
2023年(令和5年)2月24日 に、2024年(令和6年)3月23日での運行終了を発表。
しかし人吉市民など「SL人吉」に縁のある人の間では、運行維持を求める声が根強い。
人吉市役所・商工会議所・温泉旅館女将の会は共同で、58654の人吉駅石造り機関庫での
保存・展示を要望している。
2024年(令和6年)
3月23日 熊本~博多間にて特別運行。営業運転としてはこの列車が最後となった。
3月24日 招待客向けに熊本→八代間で運転し、この列車を最後に運行を終了
という事になりました
これで、九州で動くSLは見られなくなりましたね