北海道新聞デジタルに乗っている記事ですが

 

 

富良野―新得 廃線7駅利活用 費用が壁 保存案に反発も

2024.01.10 10:30

JR根室線富良野―新得間の廃線に伴い、廃駅となる布部駅

 

【富良野、南富良野】

JR根室線富良野~新得間が4月1日に廃線になることに伴い、

同日廃止される7駅について、自治体の利活用策は不透明のままだ。

富良野市は布部、山部の両駅の観光利用などを模索しているが、

維持費や管理方法など課題が多く、ほぼ白紙の状態。

南富良野町は、映画ロケ地になった幾寅駅を保存活用する案を示したが、

町の費用負担が大き過ぎるとして町議会の理解を得られず、

事業費や内容の修正を迫られている。

 廃止される駅は、富良野市の布部、山部と、

南富良野町の下金山、金山、東鹿越、幾寅、落合の計7駅。

 7駅は観光客が訪れる人気の駅も含まれ、布部駅はテレビドラマ「北の国から」第1話に登場し、

幾寅駅は故高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地となった。

関係者によると、JR北海道は、用地測量が必要な場合の費用を、

自治体が負担するという条件付きで、駅舎などを無償譲渡する方針を市と町に示している。

 JRから譲渡された駅舎の維持管理には、多額の費用がかかることが想定される。

富良野市は、活用方法や運営主体をある程度、具体的に固めてから、

駅舎の譲り受けについてJRに打診する方針という。

 市は、昨年の廃線決定後、駅舎の活用方法について

布部と山部両地区の町内会長や経済団体の代表らから聞き取りをした。

高齢化や冬の除雪などを理由に、「地域住民のみで駅舎を維持管理するのは困難」との声が出た。

市は布部、山部両駅について、本年度中に存廃を含め、一定の方針を決めたい考えだ。

 

 南富良野町の幾寅駅については、

町民12人で構成する検討委員会が昨年8月から活用策を議論している。

 鉄道のジオラマ作製やキハ40形車両の展示など

当初の事業費を約8千万円と見積もった素案が策定されたが、

9月の町議会総務委員会で「事業費が大きすぎる」などと

議員から事業内容の再考を求める意見が相次いだ。

11月に事業費を約2千万円削減した素案を同委員会で示したが、同意は得られていない。

 町は今月22日、第4回検討委員会を開き、事業内容の見直しを委員と議論する。

町は駅舎の整備関連費は新年度当初予算に盛り込まない方針で

「議会、委員、町民が納得できる形を探りたい」(企画課)とする。

 

 一方、下金山、金山、東鹿越の3駅は地域住民の意見を踏まえ、町がJRから譲り受ける

予定はないという。

落合駅については、落合地区の住民が観光利用で駅舎や線路を、活用したい意向を示しており、

今後、JRと町と3者で協議する。

(相武大輝)

 

駅舎 正面には「幌舞駅」となっているのは、映画の舞台になっている駅名

駅待合室

映画の時に使われた車両の先頭部分と飲み屋さんの建物

 

という事で、富良野~新得 廃線7駅ですが

幾寅駅は、故高倉健さん主演の映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地として

知られていますから、この駅は残すべきですね

 

後の駅は、地元の住民次第ですね