乗りものニュースに乗っている記事ですが
京都丹後鉄道へ移籍の「キハ85系」新天地でどう"変化"?
実はもう2両導入 丹鉄に聞く
2023.03.12 乗りものニュース
特急「ひだ」「南紀」などで活躍し、引退が近い「キハ85系」。
先日、京都のローカル線へ移籍されることが明らかになりましたが、
新天地でどう生まれ変わるのでしょうか。
日本海側のローカル線で「第二の人生」
JR東海の特急「ひだ」「南紀」で活躍した特急型気動車
「キハ85系」(左)が、
新型ハイブリッド気動車「HC85系」(右)に置き換えられる形で、間もなく引退を迎えます。
そのキハ85系が、京都府北部を中心に走る
私鉄ローカル線「京都丹後鉄道」(以下、丹鉄)へ移籍することが明らかになりました。
特急「ひだ」からまもなく完全撤退するキハ85系(画像:写真AC)。
丹鉄の運行を担当するウィラーに取材したところ、2023年3月8日の時点で、
「走るのは2両1編成で、内装や外装を変更する予定は無い、
2023年度に車両整備を行う予定で、車両の活用法は未定」という回答を得ています。
その後さらに取材を行ったところ、以下のことがわかりました。
――2023年度に行う「車両整備」というのは、具体的に何をするものでしょうか?
経年劣化等の通常の整備を行います。
――なぜ今回、キハ85系を導入することになったのでしょうか。
車両を保有する北近畿タンゴ鉄道が中古車両を探していたところ、
JR東海さんの当該車両が更新されるにあたりお願いをしており、
了承され譲り受けることになりました。
――移籍車がどう使われるのかは未定とのことですが、
普通列車か特急列車、あるいは定期列車か臨時列車か、
ということもやはり未定でしょうか?
未定です。
――今後、キハ85系をさらに追加で購入される計画はあるのでしょうか?
今回以外に追加の購入計画はありません。
※ ※ ※
京都府の2023年度予算案には
「京都丹後鉄道の需要喚起に向けたイベント列車の運行等への支援」という項目で
2,500万円が計上されていますが、
この「イベント列車」というのがキハ85系にあたるのか、
それも現時点では未定だそうです。
「キハ85系ファン」が気になる"あの装備"はどうなる?
――キハ85系のうち、具体的に車体番号何番の車体が、
今回丹鉄に来たのでしょうか?
3番、12番です。
(※編集部注:キハ85形0番台、どちらも流線形のパノラマ型先頭車。
いずれも1990年初頭に製造され、今年で33歳)
――丹鉄への導入は正式には「2両1編成」ということですが、
他にも2両が導入されると聞いています、その2両は先頭車でしょうか、
中間車でしょうか。またどんな役割があるのでしょうか?
残る2両も先頭車両です。
役割はもっぱら「部品取り車両」で、実際に運行に就く1編成が故障や破損などで
部品を必要とした場合に、その2両から部品を取って補充することになります。
※ ※ ※
そのほか、米カミンズ製のエンジン「DMF14系」を換装するか、
展望席を含む座席を更新するか、行先表示をLED化するか、
「ワイドビューチャイム」と呼ばれる独特の車内チャイムを、そのまま使用するかも
尋ねましたが、これらも未定ということです。
ひとまず「パノラマ車+パノラマ車」という夢の2両編成で走ることになる、
キハ85系の「第二の人生」。運行開始は未定となっていますが
内装・外装だけでなく、さまざまな細かい点で「往時の姿」を残しつつ、
日本海とのツーショットを私たちに見せてくれるかもしれません。
という事で、JR東海のキハ85系が、京都丹後鉄道を
走るという事は、このような風景の中を走るという事になりますね
京都丹後鉄道 路線図