タビリスに乗っている記事ですが

 

札幌駅新幹線直結バスターミナル計画の概要。道内各地へ高速バスが発着

在来線特急より便利かも?

2023.03.04 タビリス

札幌駅バスターミナル計画 画像:札幌駅交通ターミナル事業計画(案)

 

新幹線駅と一体整備

札幌駅前のバスターミナルは、2030年度に開業予定の北海道新幹線札幌駅と

一体的に整備するもので、駅前再開発ビルの地上1、2階に設置します。

 

 

計画の具体化を図っているのは、

札幌市と北海道開発局が設置した「札幌駅交通ターミナル検討会」です。

2023年3月1日に開催された第5回会合で、とりまとめた事業計画案を公表しました。

 

それによりますと、

基本方針を「北海道新幹線と高速バスが直結するバスターミナルの整備」と定め、

乗り換え利便性に配慮した構造とします。

新幹線と高速バスを連携させることで、全道各地に新たな人流を、創出することを目指します。

 

札幌駅周辺の再開発にあわせ、道都の玄関口にふさわしい空間を形成し、

交通結節機能も強化する、というわけです。

 

 

東豊線の東西にバスターミナル

具体的には、地下鉄東豊線を挟んだ東西にバスターミナルを配置します。

 

新幹線札幌駅前にあたる東側(北5西1街区)の高層ビル内に、都市間高速バスが

発着するターミナルを設置します。

在来線札幌駅に近い西側(北5西2街区)の中層ビルには、

近距離の路線バスが発着するターミナルを設置します。

地上と地下で接続

二つのバスターミナルは、地上2階と地下レベルで接続します。

 

地下では既存の地下歩行ネットワークとも接続して、地下鉄とバリアフリーで

乗り換えられるようにします。

JR在来線へは、2階通路から1階の東コンコース改札口へつながる動線を整備します。

 

新幹線改札口とも直結

新幹線改札口は地上4階に設置されますが、バスターミナルとはバリアフリーで直結します。

 

新幹線から高速バスへ短い動線でスムーズに乗り換えられるようになります。

途中、屋外に出ることもありません。

このように、新バスターミナルは、新幹線、在来線、地下鉄との乗り換え利便性に優れています。

もちろん、都市間バスと市内バスを乗り換えるのにも便利です。

 

では、旅客設備はどのような形になるのでしょうか。

 

ホームドアを設置

都市間バスは日常利用が少なく、初めて使う利用者が多いという

特徴があるため、新バスターミナルでは利用者にわかりやすい配置を検討します。

 

事業計画では、参考例として福岡天神バスターミナルをあげており、

同じ方面であればおおむね同じ乗り場で乗車できるようにします。

 

車路と乗降場を空間的に分ける「ホームドア」も設けます。

これにより、特に冬季は温かい室内で待つことができるようになります。

車イスやベビーカー利用者が使いやすいような、広い通路幅も確保します。

広い待合空間を整備

2階部分には、広い待合空間を整備します。

サイネージによる運行情報の提供など、情報発信機能も整えます。

チケットカウンターを集約

現在はバス会社によって別れているチケットカウンターは集約します。

バス発着状況などは運行管理室で管制します。

飲食スペースや手荷物預かり、トイレ、授乳室など、旅客の利便性向上に資する

施設を整備するほか、北海道の魅力発信につながる機能も検討します。

 

現在の札幌駅前バスターミナルに比べると、旅客にとって快適性が大きく向上しそうです。

 

新たな運行系統は?

新たな札幌駅バスターミナルが誕生することによって、

道内都市間高速バスの運行系統はどう変わるのでしょうか。

 

新バスターミナルの整備には、札幌駅南口周辺に点在する、都市間バス停留所を集約する

目的もあります。

したがって、現在、札幌駅南口付近の路上に発着している都市間バスは、

全て新バスターミナルの発着となります。

 

現在の札幌駅前バスターミナルに発着している路線も、当然、新バスターミナルに移ります。

 

一方、大通周辺にあるバスターミナルとの関係については、一部を新バスターミナルに

集約するものの、多くは両方を経由することを基本とする方針のようです。

 

高速道路アクセスも改善

新バスターミナルは、高速道路へのアクセス改善も目指します。

 

都市間バスターミナルの東側は創成川通りになっていて、

地下には「都心アクセス道路」という自動車専用道路を建設する計画があります。

都心アクセス道路は札樽自動車道の札幌北インターにつながります。

札幌都心アクセス道路

都市間バスターミナルから創成川通りへは、平面交差でバスの出入動線を確保します。

そのまま北上すれば、北8条付近に設置されるランプから

「都心アクセス道路」に入り、札樽道まで信号なしの自動車専用道路を走行できます。

 

これにより、札幌市内の渋滞の影響を受けにくい運行が可能になり、

高速バスの所要時間が短縮されるでしょう。

JRとの補完・共存を

以上が、札幌駅前に整備されるバスターミナルの概要です。

 

このバスターミナルが完成すれば、新幹線と高速バスが駅ビルを介して直結するわけで、

道内各地から新幹線のアクセス利便性が高まるのは間違いありません。

バスターミナルから高速道路へのアクセスが改善することで、全体の時間短縮も実現します。

 

JRとしては、在来線特急列車を利用して新幹線に乗り換えてほしいところでしょうが、

JR特急より都市間高速バスのほうが便利というエリアがより多くなりそうです。

 

利用者としては、両者が補完・共存し、より便利な交通体系になることを願いたいところです。

(鎌倉淳)

 

札幌市役所 プレスリリース

札幌駅交通ターミナル事業計画(案)

 

2-1

https://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/documents/1-24.pdf

2-2

https://www.city.sapporo.jp/sogokotsu/documents/25-47.pdf

動画

 

札幌駅前が変わる!ガラス張りの高層ビルや巨大バスターミナル 防災拠点にも 完成予想図を公開

HTB北海道テレビ放送 テレビ朝日系

 

という事で、札幌駅前ターミナルの計画案が発表されました

下記の図の通りターミナルの中だけじゃなくて、外にものりばがあります

これを、どうまとめるか、気になりますね

http://www.hokkaido-bus-kyokai.jp/routebus/pdf/noriba_j.pdf