乗りものニュースに乗っている記事ですが

 

若者には通じない? 「キセル乗車」の意味とは 100年前には使われていた

2023.03.06 乗りものニュース

 

「おじさん用語」ではないものの、

若者に伝わらなくなっている言葉のひとつに「キセル(乗車)」があるようです。

鉄道での不正乗車の意味ですが、なぜこのように呼ばれるようになったのでしょうか。

 

 

「両端だけ(お)金」という構造ゆえ 

職場の上司とのやり取りで、いわゆる「おじさん用語」が若者には伝わらないといったことが、

SNSなどでたびたび話題になります。

同様に、かつてはしばしば耳にしていたものの、

令和になったいまは通じにくくなっている言葉に「キセル(乗車)」が挙げられます。

 

「キセル」――これは喫煙具の「煙管(きせる)」を指しており、

現代では使っている人を見かけることは、ほぼありません。

転じて「キセル」は鉄道における不正乗車を意味する言葉となるのですが、

なぜでしょうか。それは煙管の構造にありました。

 

滝川駅の改札口

 

 煙管は細い棒状で内部が空洞になっており、

棒の一端にある「雁首(がんくび)」に刻みたばこを詰めて火をつけ、

もう一端の「吸い口」から煙を吸います。

両端にある雁首と吸い口には金属が、そのあいだの「羅宇(らう)」と

呼ばれる部分には竹など金属以外の素材が使われていましたが、

この「金/竹/金」がポイントでした。

 

 前述の通り不正乗車全般を指して「キセル」といわれるものの、

もともとは「中間の運賃だけを払わない」ことを指していました。

乗車時と降車時の両端だけきっぷ代を払い、そのあいだは無賃というわけです。

この「両端だけ(お)金」という構造が、「両端だけ金属製」という煙管に似ているため、

「キセル(乗車)」という言葉が生まれました。

 

記憶に新しいところでは2021年1月、アイドルファンの男性が品川駅の改札を

入場券で通過して東海道新幹線に乗車、名古屋駅へ向かい、

そこで別の男性が名古屋駅の入場券を手渡し同駅の改札を通過、出場という事案がありました。

品川~名古屋間の運賃や料金を払っておらず、

紛れもない犯罪行為であり、男性らは鉄道営業法違反容疑で書類送検されています。

 

 ちなみに不正乗車に対しては、鉄道営業法や鉄道運輸規程により、

鉄道会社はその区間の運賃に加え、2倍以内の増運賃を請求することができます

(合計で3倍以内の金額。特急料金なども含む)。

悪質な場合には、さらに建造物侵入容疑などを受けるケースもあるようです。

 

 さて「キセル(乗車)」という言葉が誕生した時期ですが、

明治時代の京都鉄道(現:JR山陰本線)社員だった山内覚成氏が

1925(大正14)年4月に発行した追想録に、「煙管乗り」という項目があります。

山内氏は「不正乗客といふ者は、浜の真砂と同様……

紳士にでも、宗教家にでも、教育家にでも……昔も今も盡(つ)きる時はない」と

語っており、「煙管」が不正乗車の代名詞として1

00年近く使われてきたことがうかがえます。

 

 現代では、例えば空いているからといって

指定券を持たずに有料座席列車を利用するといった行為も見られますが、

広義では「キセル乗車」に当たります。

サービスの対価を支払うというのは、言うまでもなく当たり前のことなのです。

 

というで、まず説明

「浜の真砂と同様……」とは

浜辺にある細かい砂のことで、数えきれないほどあることのたとえ

安土桃山時代の大泥棒の石川五右衛門が死刑になった時に読んだ句の

「石川や浜の真砂は尽きるとも世に盗人の種は尽きまじ」

意味

海辺に無数にある砂がなくなっても、世の中に泥棒がいなくなることはないでしょう

という事ですね

 

それで、キセルっとは、たばこを吸う道具で

いま、一般に販売している、紙巻たばこではなく、

たばこの葉を、キセルに入れて、吸うという事ですね

 

動画 [煙管]吸い方、捨て方、掃除の仕方をご紹介!

 

それで、記事にもある通り、実際に乗る駅から次の駅までのきっぷと

実際に降りる駅とその1つ前の間のきっぷだけを買う事を、キセル乗車と言っていますが

最近は、あまり言わなくなっていますね

 

それで、最近、IC乗車カードと自動改札が普及しているので

キセル乗車ができづらくなっていますね

 

でも、最近は、特急料金や、指定席料金を払わない、無課金という言葉はよく聞きますね