ドクターイエローは、東海道新幹線・山陽新幹線区間において、
線路のゆがみ具合や架線の状態、信号電流の状況などを検測しながら走行し
新幹線の軌道・電気設備・信号設備を検査するための、事業用新幹線車両の愛称である。
かつては東北新幹線や上越新幹線、長野新幹線(現・北陸新幹線)でも
使われていたが、これらは「East i」(イースト アイ)に置き換えられた。
本項では「ドクターイエロー」と呼ばれた車両について一覧を記す。
ドクターイエロー」は通称であり、
正式名称は「新幹線電気軌道総合試験車
(しんかんせんでんききどうそうごうしけんしゃ)」である。
通称は、車体色の黄色に由来している。
これらの非営業用車両の車両形式は、
「系」や「型」ではなく「○○○形(がた)」と表記する。
東北新幹線区間などでは、白ベースに赤の塗装の編成である
JR東日本E926形が使用され、「East i(イースト アイ)」
(正式名称は「電気軌道総合試験車〈でんききどうそうごうしけんしゃ〉」)と呼ばれ
電気の架線や、線路軌道の状況を調べています
これらの試験車による検測結果は、
東海道・山陽新幹線においては新幹線情報管理システム (SMIS・スミス)、
東北・上越・北陸・北海道新幹線においては
新幹線総合システム (COSMOS・コスモス) に送られ、
それぞれ乗り心地の向上や安定した集電、
信号トラブルの未然防止などを目的とした保線作業のデータとして使用される。
923形
東海道・山陽新幹線用。700系をベースとしており、いずれも新造車。
0番台(923形)
923形0番台T4編成
2000年にJR東海に導入された。東京交番検査車両所に所属し、T4編成と称する。
3000番台
923形3000番台T5編成
2005年にJR西日本に導入された。博多総合車両所に所属し、T5編成と称する。
運行は10日に1回程度であり、走行時刻も非公開であるため、
「ドクターイエローを目撃すると幸せになれる」とも言われている。
中々出会えない車両であることと目立つ色合いで人気が高く
プラレールや鉄道模型といった関連商品が多く発売されている。