福島民友新聞に乗っている記事ですが

 

奥会津に響く汽笛 只見線再開通前に試乗会、11年ぶりの景観に感慨

2022.09.07 09:25 福島民友新聞

復旧した第5只見川橋梁(きょうりょう)を走るJR只見線の列車=

6日午前、金山町

 

 

JR東日本は6日、10月1日の再開通を控えた只見線の

会津川口(金山町)~只見(只見町)間(27.6㎞)で

地元や報道陣向けの試乗会を開いた。再開通区間の試乗会は初めて。

沿線では住民や鉄道ファンが手を振って約11年ぶりの運行を歓迎、

車両はそのエールに応えるかのように汽笛を鳴らして奥会津を疾走した。

 

 同区間では7月21日から試運転が行われており、

試乗会は試運転の一環。

この日走ったのは、ディーゼル機関車が旧型客車を引く4両編成。

沿線自治体の職員らが乗り込み、復旧した橋を渡るなど同区間を1往復した。

乗車した只見町商工会長の目黒長一郎さん(73)は

「11年ぶりに、これだけ景観のよい所を走れたのは感慨深い」と話した。

 

 同区間は2011年7月の新潟・福島豪雨で橋が流失するなど

大きな被害を受けた。

復旧では、県が線路や駅舎などの鉄道施設を保有し、

JR東が列車を運行する「上下分離方式」が導入された。

 

 

 

優雅に大自然の旅 レトロ車両に揺られて...只見線・試乗会ルポ

2022.09.07 09:20 福島民友新聞

 

 

JR只見線の会津川口(金山町)~只見(只見町)間で6日に開かれた試乗会。

片道約50分、往復1時間40分の旅は、

自然にあふれた奥会津の魅力を教えてくれる優雅なひとときだった。

それと同時に、再開通は奥会津振興に向けた

「スタートライン」であることも見えてきた。

 

 照り付ける日差しの中、会津川口駅で車両に乗り込んだ。

茶色と黒色をまとった客車は定員216人の3両。

車内は焦げ茶色で、白色の天井には丸いライトが付いており、

どこか懐かしさを感じさせる。

 

 列車は乗客を乗せ、駅を出発。

ガタンゴトンキーッと大きな音が車内に響く。

趣ある木枠の車窓からは心地よい風。

この日の気温は30℃を超していたが、風が残暑を忘れさせてくれる。

外を眺めると、近くを流れる只見川と雄大な山々が目に入った。

自然を肌で感じながら、列車は時速35キロでゆっくりと進んでいく。

 

 「間もなく第6只見川橋梁(きょうりょう)を渡ります」。

アナウンスが流れると、黄色の大きな橋が目に入った。

第6橋梁は数ある橋梁の中でも、緩やかに流れる只見川と

緑あふれる自然を見渡すことができる場所だ。

川が日の光を浴びて輝いていた。

秋の訪れを告げるコスモスや金色に光る稲など、

列車が進むごとに自然を堪能した。

 

 会津大塩駅付近を通ると、

車窓から「おかえり只見線」と大きな旗を持ち、手を振る人たちが目に入った。

沿線から手を振る地域住民や鉄道ファンにもたくさん出会った。

只見線の再開通への喜び、期待がひしひしと伝わってきた。

 

 車窓から自然を眺め、地域住民たちの温かさに心を打たれているうちに、

往復約1時間40分の乗車は終わった。

大自然を肌で感じ、心地よい気分になった。

それと同時に、沿線の住民が口にした言葉を思い出した。

「生活路線ではなく、観光路線として活路を見いださないと

再開しても続いていかない」。

自然を満喫する乗車時間は格別で貴重な体験なのは間違いない。

しかし、沿線の各地域にどんな効果をもたらしてくれるのか。

 

 試乗会を担当したJR東日本福島支店の鈴木真さんは

「全線再開はゴールではない。ここから只見線を盛り上げていく」と語った。

「間もなく再開」という言葉は「奥会津振興に向けた挑戦が

間もなく始まる」ということなのだと痛感した。(報道部・八巻雪乃)

 

 

全線再開を前にJR只見線試乗 時事通信 動画

 

関連ツイート

 

通常運行再開は10月1日 土曜日ですね 楽しみですね

 

 

 

 

 

まぁいつものごとく、本当は汽車なのに、電車と書いてしまったので

騒ぐ、鉄道ファンですよね