NHK NEWS WEB 北海道に乗っている記事ですが
JR留萌線 段階的廃止で地元自治体とJRが合意
2022.08.30 17:21 NHK NEWS WEB 北海道
JR北海道から段階的な廃止が提案されていた留萌線について、
沿線の自治体の首長とJR北海道の社長が会談し、
提案どおり石狩沼田駅と留萌駅の間を来年3月末で廃止し、
残りの深川駅と石狩沼田駅の間は2026年3月末で
廃止することで合意しました。
NHK北海道@nhk_hokkaido
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2022年08月30日 19:38
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2022年08月30日 19:38
JR北海道は7月、深川駅と留萌駅を結ぶ留萌線について、
石狩沼田駅と留萌駅の間を来年3月末で廃止し、
残りの深川駅と石狩沼田駅の間は通学で利用する高校生が
多いことに配慮してその後、3年間は存続させて2026年3月末で
廃止する案を沿線の4つの市と町に提案しています。
30日、留萌市で沿線の自治体の首長とJR北海道の綿貫泰之社長が会談しました。
会談では人口減少が進む中で廃止は受け入れざるを得ないなどとして、
提案どおり段階的に廃止することで合意しました。
また、深川駅と石狩沼田駅の間の鉄道の運行費用と
折り返し設備の費用はJRが全額負担すること、
鉄道廃止から最大で18年間分、代替交通への支援をJRが行うこと、
JRから各自治体に対し、7000万円のまちづくり支援を行うことでも合意しました。
その上で、鉄道を廃止してバスに転換する上でのJRからの支援策や、
鉄道施設や用地の処理などについて協議を続けていくことでも一致しました。
JR北海道は今後、国土交通省に対して
留萌線の廃止を届け出ることにしています。
JR北海道は、2016年に特に利用者が少ないとして
廃止にする意向を示していた5つの区間のうち、
留萌線を除く4つの区間はすでに廃止しているか、
廃止になることが決まっています。
今回、地元とJRが留萌線の段階的な廃止で合意したことで、
5つの区間すべてで廃止が決まりました。
《廃止合意について沿線4自治体は》
廃止の合意を受け、留萌市の中西俊司市長は、
「市民からはできれば残してほしいという多くの意見をいただいた。
しかしながら、いままでの社会情勢を含めて考えていくと、
今がいちばんの決断の時ではないかと判断した」と話していました。
深川市の山下貴史市長は、
「留萌線はできるものならば残したかったという強い思いはある。
しかし、社会情勢を考えると、JRの提案を受け入れるのはやむをえない
選択肢だと思っているところだ」と話していました。
沼田町の横山茂町長は、
「留萌線という財産を残したかったのが正直な気持ちであり、無念だ。
ただ、本日をもって合意をしたからには、
新たに3年後を見据えたまちづくりを町民とともに
しっかりと頑張っていきたい」と話していました。
秩父別町の渋谷信人町長は、
「JRとは、通学に利用している高校生のケアは
しっかりしてもらうという約束をした。
これから廃線の3年後に向けどういったまちづくりが
できるのか町民と検討したい」と話していました。
《JR北海道の社長「代替交通に可能な限り支援」》
JR北海道の綿貫泰之社長は沿線自治体と合意したあと
自治体の首長に対して
「留萌線は100年以上の長きにわたって地域の重要な交通手段として
利用していただいた。
沿線自治体にとって苦渋の決断をしていただいたことを重く受け止め、
代替交通やまちづくりに対して可能なかぎりの
支援をしていきます」と述べました。
その後、行われた記者会見で綿貫社長は、
「地元から要望が出ているとおり高校生が通学で使うことに十分配慮し、
旅行者などにも接続などで不便にならないようにするなど
バスなどの今後の交通体系についても引き続き協議していきたい」と述べ、
鉄道廃止後の地域の交通体系についても協力していく考えを示しました。
《石狩沼田駅の利用者は》
JR留萌線の段階的廃止について、
沼田町にある石狩沼田駅の利用者らからは、
鉄道が廃止されたあとのバスの運行ダイヤや料金など利
便性の向上を求める声が聞かれました。
深川市の高校に通う3年生の男子生徒は
「高校卒業後は、深川市にある看護学校に進みたいので、
できれば列車を残してほしい。バスに代替されるなら、
下校時間に合わせるなど利用しやすい運行をしてほしい」と話しました。
また同じ高校に通う女子生徒は
「バスにかわってもしかたないと思う。
バスの便数がたくさんあっていまの定期代と同じぐらいの
料金で利用できるならバスでもいい」と話していました。
一方、車を持たない70代の女性は
「夫婦で深川の病院に月1回通っているが、
バス料金がJRよりも高いので出費がかさむと困ります。
バスの運賃がどうなるか心配です」と話していました。
《解説:「留萌線廃止」課題は》
留萌~石狩沼田間の廃止は7か月後。
時間的な猶予がないなか、一部の自治体は代替交通の検討を進めています。
JRは、こうした代替交通への財政支援を
最大18年間、行うことにしています。
ただ、人口減少が進むなか、利用者が減り、
経営状況が厳しいのは鉄道もバス事業者も同じです。
自治体側が求めるバスの運行ルートや本数を本当に確保できるのか。
今後の協議では、難航することも予想されます。
自治体やJR、バス事業者には、廃止に不安を持つ
地域の人たちが受け入れられる形で、
今後の交通体系を構築していくことが求められています。
《JRが廃止の意向示していた5区間 すべて廃止決定》
JR北海道は6年前の2016年、
利用者の数が特に少ない13の区間につい
「単独では維持することが困難」と発表しました。
このうち、日高線の鵡川・様似間、根室線の富良野~新得間、
学園都市線の北海道医療大学~新十津川間、
石勝線の新夕張~夕張間、
して、留萌線の深川・留萌間の5つの区間については
廃止する意向を示していました。
これまでに留萌線を除く4つの区間ではすでに廃止しているか、
廃止になることが決まっていて、
今回、留萌線の段階的廃止が合意されたことで、
JRが廃止の意向を示していた5つの区間すべてで廃止が決まりました。
また、「単独では維持することが困難」とした区間のうち残りの8つについては、
JRが地元や国に費用負担を求めていて、
JRが収支の改善を図るための「アクションプラン」を策定し、
沿線の自治体と利用促進やコストの削減に取り組んでいます。
昨年度からの3年間で1302億円に上る財政支援を行った国からは、
来年度中に「アクションプラン」の成果について
「総括的な検証」を行い、「今後の方向性」を示すよう求められていて、
今後、JRが維持するとしているこれらの8つの区間について、
地元や国と協議しながら費用負担を含めた
路線維持の仕組みをどのように示すかが焦点になります。
動画 【鉄路が消える不安】JR留萌線廃止へ バス転換で活路を探るマチも
STV 札幌テレビ放送 日本テレビ系
という事で、留萌線 2段階的廃止が合意に達しました
まぁ仕方がない事で、これでよかったと思いますね
あと3年廃止まで猶予が与えられた、
石狩沼田~深川間は、廃止後に向けての公共交通体系などの
まちづくりを、進めてほしいですね