神戸新聞に載っている記事ですが

 

キハでGO!~東北から北条鉄道へ<4>

亡き親友と夢見た光景 長駅のボランティア駅長・浦浜さん

2022.05.05 05:30 神戸新聞NEXT

昭和の駅長姿でキハを見送る浦浜晃彦さん=長駅

野沢敬次さんの作品「鉄路逍遙」=2017年3月11日、長駅で撮影

 

 「北条鉄道にキハが来たら人気がでるやろな」

 

 

 北条鉄道長(おさ)駅のボランティア駅長、浦浜晃彦さん(63)=兵庫県姫路市=は、

幼なじみの鉄道写真家、故野沢敬次さん=大阪府池田市=と何度も話していた。

池田市に住んでいた小中学生の頃、長期休暇には香寺町の親戚宅に野沢さんと泊まり、

近くのJR播但線溝口駅でSL列車の写真を撮っていた。

 

 「懐かしい播但線の風景が残っている北条鉄道に、

『国鉄顔』のキハが似合うと思ったんでしょうか」。

浦浜さんは、61歳で亡くなった親友を思い浮かべた。

 

 中学2年で香寺に引っ越すと、野沢さんとは徐々に疎遠になった。

交流サイト(SNS)で名前を見つけ、2012年1月、40年ぶりに再会。

野沢さんは鉄道写真家になっていた。

 

 カレンダーや絵本などに列車や鉄道の画像を提供。

全国のローカル線を巡り、北海道の雪原を駆けるディーゼル列車や

黒煙を上げるSL列車などを撮影していた。

「子どもの頃の播但線が原風景としてあったのでは」。浦浜さんは思う。