北海道新聞 オホーツク版に乗っている記事ですが

 

<オホーツクREPORT>

滞在わずか20分、マイルためる航空ファン増 「紋別タッチ」羽田線を下支え

2022.04,26 12:54 北海道新聞 オホーツク版

全日空 ホーイング737-800の機体 

羽田行きの飛行機に乗り込む前に、記念撮影をする人たち(高橋義英撮影)

 【紋別】

全日空(ANA)が羽田間1日1往復便を運航するオホーツク紋別空港で、往路で紋別に到着し、

同じ飛行機で羽田に戻る「紋別タッチ」を楽しむ人が増えている。

 

 

搭乗業務を担う紋別観光振興公社が、

空港内にタッチの利用回数がわかる名前入り大型パネルを張り出すなど、

参加者向けの仕掛けを始めたことなどが奏功。

昨年度の全搭乗者数の2割を占め、路線を下支えしている。

 

 7日、紋別空港到着後、搭乗受付窓口の横に設けられた

「紋別タッチ」の利用を申請するカウンターで、横

浜市の歯科医石橋翼さん(40)が41回目の申告を済ませた。

その後すぐに空港内のカフェに移動し、オレンジジュースを1杯飲み、店員と談笑。

「紋別の人たちと会うのが楽しくて。

紋別のキャラクターのぬいぐるみはかわいくて200個以上買いました」。

そう話すと、一度も空港の建物から出ることなく、保安検査場に入っていく。

その間、わずか15分だった。

 

 「紋別タッチ」は、「触る」という意味の「タッチ」から、「紋別にちょっと触れる」という意味がある。

参加者の多くは、飛行機や全日空のファンで、「マイル」などをためることを

目的に搭乗する「修行僧」と呼ばれる人々。

午後0時30分着の便で紋別に来て、1時10分発の便で羽田に帰る。

保安検査場締め切り時刻は0時50分なので、空港内を自由に動き回れるのは20分間のみだ。

 

 地元にとってオホーツク紋別空港は、

出張医も利用する生命線で路線維持が課題となっている。

維持に必要とされる搭乗率は60%。2019年度は7万2028人が利用し、

搭乗率は60・9%だったが、20年度は新型コロナウイルスの影響で

搭乗者は2万3754人、搭乗率は30・6%まで減少した。

 

 羽田~紋別間は片道で、安いときだと1万円台、高いと5万円台もする。

「修行僧」をターゲットにするにも、マイル目的だと羽田~那覇間の方が

費用対効果が優れていることから、

観光振興公社は昨年9月から「紋別タッチ」の仕掛けを始めた。

 

 空港内のパネルには5回以上「タッチ」した人の名前を掲示し、

利用者の競争心をあおった。今では約170人の名前が載っている。

また、月替わりでTシャツや紋別の特産品を使った弁当などの無料配布も行う。

 

 効果は次第に現れ、21年度の搭乗者は3万7374人に回復。

そのうち17・8%が「紋別タッチ」の参加者だった。

昨年10月には、30日間の搭乗回数を競う企画で東京都の女性が毎日参加。

これまで100回以上訪れた人もいる。

「紋別タッチ」を主導する中島和彦副社長(57)は

「搭乗者数の増加には一定の効果があった」と評価。

一方で「今後は引き続き利用してもらうための取り組みも必要だ」と語る。

 

 市民も「紋別タッチ」を応援する。

市内の宿泊業田中夕貴さんは、昨年7月以降ほぼ毎日空港を訪れ、

送迎デッキから参加者の名前を呼び、大きく手を振る。

継続して参加してもらうためにはどうしたらいいか考えた結果だ。

「感謝の一心で毎日続けている」と言い、今では田中さんに会いにくる人も多い。

 

 取り組みは広がる。

「修行」に加え、仲間、友人に会うことや紋別の路線維持を応援したいという目的の人も増えた。

さらに、紋別で1泊し、翌日便で羽田に帰る「紋ステ(紋別ステイ)」の利用者も出始めた。

路線維持のための仕掛けは、地域に新たな経済効果も生み出そうとしている。

(仲沢大夢)

 

まず、マイル修行(マイルしゅぎょう)について、説明します

マイル会員のクレジットカード

まず、航空会社マイレージ会員になって

 

航空会社の運営するマイレージサービスにおいて、沢山飛行機を利用する人に

特典の獲得を目的とした、有償航空券による旅行の俗称。

そのような旅行をする者は、旅先での観光や宿泊をあまりせずに、

短期間で多回数飛行機に乗り続けるため、体力・時間・金銭を消耗するなど、

一般的観点からは”苦痛”と思われる行為をすることから、

僧侶の修行に例えて「マイル修行僧」と呼ばれる

 

目的

総飛行距離に応じてマイレージと交換できる無料航空券や、上級座席(ビジネスクラスなど)への

アップグレード権利。

年間飛行距離や年間飛行回数に応じて設定される、上級会員資格(JGC、SFCなど)の取得。

得られた上級会員資格の維持。

手段

遠距離の往復搭乗。東京-ワシントン間などの遠距離行路であっても、折り返し便で帰国するなど。

経由地点を増やし、搭乗回数を増やす。

大阪→札幌の場合でも、大阪→仙台、仙台→札幌とするなど。

搭乗時間が短い路線を数往復して搭乗回数を増やす。

大阪-但馬、福岡-宮崎(どちらも片道35~40分)往復など。

周遊飛行をする。札幌→函館→釧路→札幌など。

航空会社が企画したホッピングツアーを利用する。

効率的に上級会員資格を得る方法として、

沖縄とシンガポールを短期間で往復する「OKA-SINタッチ」という修行方法が存在する。

 

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仕事で、全国を回っているというのもあるようですが