北海道新聞に載っている記事ですが

 

 

北海製缶倉庫の解体回避へ 小樽市、無償譲渡申し入れ方針

2021.08.28 05:00 北海道新聞

小樽運河沿いに立つ「北海製缶小樽工場第3倉庫」

 

 

 【小樽】

小樽市の迫俊哉市長は27日、解体が検討されている小樽運河沿いの市指定歴史的建造物

「北海製缶小樽工場第3倉庫」(港町)について、

土地・建物の市への無償譲渡を所有者の北海製缶(東京)に、申し入れる方針を明らかにした。

まちづくりや観光振興に欠かせないと判断し、譲渡後は市が所有する方向で検討。

同社も一定の理解を示しており、解体は回避される見通しとなった。

 

 市は解体猶予期限の10月末までに申し入れる。

倉庫は築97年で、運河のランドマーク的な存在。

迫市長は北海道新聞の取材に対し、市への譲渡申し入れについて

「運河と一体の景観と歴史性を市が守っていく意思表示になる」と述べた。

 

 北海製缶によると、倉庫は外壁が崩れるなど老朽化が進み、

本格的な補修に1億2千万円程度、年間維持費は250万円ほどかかる。

迫市長は「市の(財政的な)負担は避けられない。

建物の長寿命化に向けた維持補修はしっかり行っていく」との方針を示した。

 

 同倉庫を巡っては、

小樽商工会議所などの民間組織「第3倉庫活用ミーティング」が、

保全に向けて議論している。

同組織の駒木定正座長は市長の譲渡申し入れ方針について「ありがたい。

市民の熱意が届いたのだろう。今後も協力していきたい」と歓迎した。

(平田康人)

 

北海製缶小樽工場第3倉庫とは?

 

 小樽運河ができた翌年の1924年(大正13年)、当時の最先端工法を駆使して完成。

鉄筋コンクリート4階建て、延べ約7200㎡。

2012年に小樽市の歴史的建造物に指定された。

北海製缶は昨年9月、解体方針を市に示し、市は同10月、1年間の解体猶予を同社に申し入れた。

 

 

ということで、北海製缶小樽工場第3倉庫が解体されることがなくなって

とりあえずよかったですね