北海道新聞 小樽版に乗っている記事ですが

 

小樽市総合博物館SL「アイアンホース」 客車3両 明治風に改修

2021.06.10 05:00 北海道新聞 小樽版

客車の改修が計画されるアイアンホース号

 

 

 小樽市は、体験乗車ができる、小樽市総合博物館の蒸気機関車「アイアンホース号」の

客車3両を改修する方針を決めた。

現在の窓がない現代風の客車を、

博物館構内にある国指定重要文化財「旧手宮鉄道施設」が

建設された明治時代のイメージに変更。うち1両を今秋にお披露目し、

来春から来館者を乗せて運行する見通しだ。

 

 関連予算約2千万円を計上した本年度一般会計補正予算案を

開会中の定例市議会に提出している。

文化庁の補助事業に採択され、うち1300万円が助成される。

 

 北海道新聞 小樽版号は実際に走る動態展示として、

夏期開館中に来館者を乗せて構内にある200mのコースを往復運行している。

 

 アイアンホース号は1909年(明治42年)、

旧手宮鉄道施設内の機関車庫3号は1885年(同18年)といずれも明治時代の製造。

これに対し、客車は1996年に製造され、車体の上半分が外気に開放された

トロッコタイプなどの現代風の造りになっている。

客車を明治時代風に改修することで、展示に一体感を持たせ、

より魅力的な体験プログラムとする狙い。

 

 客車3両のうち1両は、同館所蔵で1892年(明治25年)に

道内で初めて製造された一等客車「い1号」を参考に改修する。

改修後の客車のイメージとなる「い1号」

 

乗客に当時の雰囲気を味わってもらう考え。

定員や内装は未定。残る2両も明治時代をイメージした客車と

貨車への改修を予定する。

 

 市は、「い1号」をモチーフにした1両を今秋に披露する。

残る2両も含めた本格的な運行は来春から始める予定。

同館は「蒸気機関車と客車を連結する様子を含め、

当時の雰囲気を感じてもらえるようにしたい」と話している。(谷本雄也)