読売新聞 神奈川県版に乗っている記事ですが

 

箱根登山鉄道の古参「モハ2形109号」3月引退へ…コロナでイベントは無し

2021.02.08 08:40 読売新聞 神奈川県版

箱根の山坂を往復する箱根登山鉄道の古参列車「モハ2形109号」が、

3月21日の運行を最後に引退する。

 

前身の車両は1927年の登場で、レトロ感あふれる外観などで観光客や鉄道ファンに人気だった。

 同社によると、デビュー当時は木造車両だったが、

その後、車体の鋼製化、駆動装置の改造などが行われた。

オレンジ色の車体は、先輩格の「モハ1形」とともに「箱根登山鉄道の顔」と言われ、

旅行雑誌や箱根の観光パンフレットを飾った。

 

 箱根湯本―強羅駅間の開業100周年の2019年、

109号は車体を往年の緑色に塗り替えた

同年秋の台風19号では同区間が約9か月不通になり、

20年7月の再開通の祝賀イベントでは、待ちかねた町民らの前を疾駆した。

 

 モハ2形は現在2両あるが、109号は車両更新のため引退する。

残る同僚の108号と、前身は1919年の開業時に登場した

モハ1形は現役で活躍する。

 

 

引退にあたり、109号は2月13日から最終日まで「ラストラン」の方向板を掲示する。

同社は「新型コロナの影響もあり、にぎやかな引退イベントはできない。

そっとお別れしてほしい」としている。

 

箱根登山鉄道プレスリリース

モハ2形109号の引退について~ラストラン方向板の掲出・車内での写真展示を行います。~