北海道新聞に載っている記事ですが

 

 

追分“駅長ネコ”人気 特急見送り、日課にゃ~ 散歩兼ね2年半 乗客も手を振る

2020.11.19 00:47 北海道新聞

 

【安平】

胆振管内安平町のJR追分駅近くで「駅長帽子」をかぶり、沿道から列車の乗客を見送るネコが評判だ。

病気をきっかけに、散歩がてら見送りを続けて2年半。

飼い主で町追分地区の熊木千治(ちはる)さん(54)は、「前足を振る姿が様になってきた」と笑顔を見せる。

 14歳の雄で灰色のしま模様が特徴の「ちょぼこ」。熊木さんが2012年、親戚から引き取った。

 

 

 

ちょぼこは18年2月、太りすぎから糖尿病になり、動物病院で治療した後、

10㎏あった体重は6㎏に減った。

医師から散歩を勧められ、テレビで駅長帽をかぶったネコが紹介されていたのを思い出し、

「ちょぼこにもかぶらせよう」と発案。インターネットでネコ用の帽子を買った。

 

 自宅から車で3分ほどの追分駅近くまで一緒に移動し、周りを約15分間散歩。

ちょぼこを抱き、駅を毎朝7時半ごろ発車する特急「おおぞら1号」を、

熊木さんの手助けで前足を振って見送るのが日課になった。

 

 18年5月から雨や雪の日以外は続け、今では乗客が車窓越しに手を振ったり、

付近を通る登校中の小学生からも「おはよう」と声をかけられたりと、すっかり人気者だ。

 

 糖尿病が改善し、好きな物が食べられるようになり、体重は9・6㎏に逆戻り。

もう一度ダイエットが必要だが、「ちょぼこのお見送りをみんなが喜んでくれている。で

きる限り続けたい」と熊木さん。散歩にも精を出すつもりだ。(仲沢大夢)

 

動画 追分駅の「ネコ駅長」 列車に手を振りごあいさつ