乗り物ニュースに乗っている記事ですが

 

これが「未来の新幹線」か!? 客室が大進化した最新超電導リニア「L0系改良型試験車」

2020.10.19 乗り物ニュース

 

L0系改良型試験車

 

 

JR東海が、山梨リニア実験線で2020年8月から走行試験を行っているL0系改良型試験車。

形状のみならず、客室がサイバーだったり上品だったり、

攻めた形で既存のL0系から大進化していました。

 

提案されていた「リニア時代、未来の新幹線」

 JR東海が2020年8月に走行試験を開始したばかりである、

最新型の超電導リニアモーターカー「L0系 改良型試験車」。

2020年10月19日(月)、これに乗車して、「進化した500㎞/hの世界」を体験してきました。

 

 従来形のL0系と比較して外見が変化し空気抵抗や消費電力、

騒音の低減なども図られていますが、特に「進化」が印象的だったのは「車内」です。

 

既存のL0系客室は、東海道新幹線の車両の延長線上にあるような雰囲気で、

造形も比較的シンプルに見えました。

 

 それがL0系改良型試験車では、大きく違うのです。

「リニア時代、未来の新幹線」の客室が提案されていました。

 

 ちなみにL0系改良型試験車は今回、発車から約2分40秒で500㎞/hに達しています。

話を戻し、L0系改良型試験車で行われていた客室の提案。

 

「荷物は座席の下に置く」という新たなスタイルと、

座面下に荷物が動いてしまうのを抑えるネットを備えた座席(頭上の荷棚、

大型荷物置き場もあり)。座席の回転も、座席下の荷物スペースを確保するため、

東海道新幹線と違いレバーが肘掛けにあります。

 

 座席の形状は、曲線的で包み込むよう。

大きな「耳」がプライベート感を演出します。寝やすそうです。

またテーブルは軽量化された金属製で、前席の背中から自席の肘掛けに移動されています。

 

視覚的にも、メッシュ状の吸音ガラス素材を用い、

無数の直線が前後方向に入ったような天井の中間車(6号車)、

膜素材を活用して反射音を低減した天井の品川方先頭車(7号車)など、

従来の新幹線とのつながりが希薄な、攻めたものに見えます。

6号車はサイバー、未来的、7号車は上品、高級といった印象を持ちました。

 

 

長きにわたって走行試験を続けてきた超電導リニア。

それがこのたび登場したL0系改良型試験車で、

個人的な印象ですが、いよいよ内装についても本格的に比較検討し、

詰めていく段階へ入った――

そのデビューがまた一歩、確実に近づいたように思えました。

 

 ちなみにL0系改良型試験車では、新たに座席へUSBコンセントが備えられています。

将来の需要などを考えたものだそうです。