北海道新聞に乗っている記事ですが

 

JR日高線廃線で最終合意 管内7町長とJR 来年4月1日から転換バス運行

2020.10.07 01:13 北海道新聞

JR日高線廃線で最終合意 管内7町長とJR 来年4月1日から転換バス運行

 

 

 【新ひだか】2015年1月の高波被害で不通が続き、

JR北海道が廃止・バス転換を求めているJR日高線鵡川~様似間(116㎞)について、

日高管内7町長は6日、同管内新ひだか町で臨時会議を開き、

来年4月1日で同区間を廃止し、同日から転換バスを運行することでJRと最終合意した。

23日に両者で合意文書への調印を行う。

 

 JR北海道が「単独では維持困難」として廃止・バス転換を求めている赤字路線5区間のうち、

廃止は石勝線夕張~新夕張間、札沼線北海道医療大学~新十津川間に続いて3例目。

自然災害で不通となった鉄路を復旧せずに廃止するのは、同社として初めてとなる。

 

 7町長側は8月12日の臨時会議でJRと廃止で合意する方針を決めたが、

その後、高波で崩れた護岸の復旧に対する同社の負担などを巡り調整が続いていた。

 

 会議はこれまで同様、冒頭を除き非公開で、同社の萩原国彦取締役や道の担当者らも出席。

関係者によると、廃線日などを記した廃止合意書と、

JRが転換バス運行費などとして支援金25億円を拠出することなどを記した覚書の2文書に、

7町長とJRの島田修社長が23日に調印することを決めた。

 

 覚書には、JRが踏切のレールを撤去し舗装して道路の通行を円滑にすることや、

護岸の復旧、鉄道の橋りょうなどの撤去の進め方も記されているという。

 

 調印により、JRが運行してきた鉄路の代行バスは来年3月末で終了。

今後は7町とバス事業者が運行させる転換バスの詳細を詰め、

広範囲に及ぶ新たな地域公共交通として利便性を確保できるかが課題となる。

 

 日高町村会長の坂下一幸・様似町長は

「鉄路は残したかったが(不通が続く中)住民の足を確保するための苦渋の選択」と語った。

JR北海道は「苦渋の決断と大きな前進に感謝します。

バス転換に向けた協議にも誠心誠意、臨みます」とコメントした。

(太田一郎、河村元暉、徳永仁)