北海道新聞に乗っている記事ですが
稚内~札幌、日帰り困難 宗谷、石北線減便 乗客や自治体、戸惑い
2020.05.29 05:00 北海道新聞
大幅な利用減により6月14日から当面の間運休する特急「サロベツ4号」=
27日、旭川市のJR宗谷線永山~永山間
北海道新聞@doshinweb
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2020年05月29日 12:50
新型コロナウイルス感染拡大の影響で利用者が大幅に減少している
JR北海道は6月14日から当面の間、宗谷線と石北線の特急を、1日2往復まで減便する。
国による緊急事態宣言は全面解除されたものの、観光などの需要回復はまだ見込めず、
厳しい状況が続く。
乗客や沿線自治体はこれまでにない異例の事態を受け止めつつ、
鉄路の速やかな通常運行を望んでいる。
減便対象は宗谷線が旭川―稚内を結ぶ「サロベツ3、4号」1往復と、
石北線は旭川~網走間の「大雪1~4号」2往復。
宗谷線の場合、減便期間中は稚内から札幌を訪れ、
用事を足しての日帰りは困難になる。
JR旭川支社は、稚内発の「サロベツ2号」は朝の通学や通院利用があるため
優先的に残し、また「サロベツ1号」で戻れば旭川までの日帰り往復は可能だと説明し、
運行経費削減への理解を求める。
JR名寄駅で減便対象のサロベツ4号を待っていた、旭川市在住の女性(54)は、
名寄に住む父親が入院中で毎月見舞いに来るといい
「帰りは旭川に夕方着くこの便が都合が良く、なくなると困る」と戸惑う。
また、出張などで年に10回は宗谷線を利用する稚内市の60代会社社長は
5月中旬、通院のため特急に乗ったが、旭川までは車両に自分一人だけだったという。
「観光客もいない状況では減便も致し方ない」としながら、「自分にとっては不便になる」と心境を語った。
JRによる5月20日の減便発表を受け、
上川地方総合開発期成会と宗谷地域総合開発期成会、
宗谷本線活性化推進協議会、
オホーツク圏活性化期成会の沿線地域4団体は同22日、
JRに特急再開を求める要望書を提出。
「運休が路線の維持存続問題に直結することがないよう、
感染症収束後は、速やかな運行再開を要望する」とくぎを刺した。
名寄市は「緊急事態宣言解除後の減便には違和感があるが、旅行需要の回復は当面見込めず、
JRの苦しい事情も分かる」とし、稚内市は「運休はやむを得ないが、
新型コロナウイルスの感染が落ち着いたら、速やかに運行を再開してほしい」と願う。
旭川市の西川将人市長も同26日の記者会見で
「観光需要が戻れば、減便分の一日も早い再開を」と強調した。
(杉浦泰隆、星野真、伊藤駿)
JR北海道プレスリリース
定期列車の減便・減車について (2020年5月20日更新)
https://www.jrhokkaido.co.jp/korona/pdf/20200520_KO_teiki2.pdf