北海道新聞に乗っている記事ですが

 

思いやりの輪、道民つなぐ 子ども向け弁当/マスク寄付続く/感謝示すボード 新型コロナ

2020.03.22 05:00 北海道新聞

 新型コロナウイルスによる不安が広がる中、道内各地では思いやりの輪が広がり始めている。

札幌市内のカフェが休校中の子どもに向けた弁当の販売を始めたほか、

匿名の個人から「予防に役立てて」とマスクが届けられた自治体も。

関係者らは「気分が暗くなりがちな時だからこそ、少しでも心が軽くなれば」と取り組む。

 

 「おいしいごはんで免疫力を付けて、家でも元気に過ごしてもらえたら」。

休校中で昼食に困る子どもたちを対象に、特別メニュー「こども弁当」の販売を始めた札幌市西区の

NPO法人札幌障害者活動支援センター「ライフ」の坂本倫子専務理事はこう話す。

 弁当は同センターが西区で運営するカフェ「つどい」で4日から販売している。

ごはんと生野菜、ゆで卵のほか、日替わりで唐揚げや豚カツなどの主食が付いて税込み300円。

徒歩圏内の場合は子ども安否確認を兼ねて出前もしており、保護者にメールなどで配達状況を報告する。

 ツイッターで知り、買いに来たという近くの高校1年の女子生徒(16)は

「休校になってから冷凍食品などでしのいでいたのでうれしい」。

坂本さんは「子どもも障害がある人も地域で支えたり支えられたりすることが

自然にできる社会になれば」と願う。販売は3月末まで続ける予定だ。

 

 渡島管内七飯町の町役場には、匿名の個人からマスクの寄付が続いた。

 

2月下旬には、「札幌市在住 心は共に有り」と、書かれた手紙とともに市販のマスク14枚が、

今月16日には宮城県のペンネーム「まめ丸」さんから市販のマスク20枚と、

手作りマスクの作り方を紹介する紙が届いた。

 

 札幌からの手紙には、長ネギなど町内産の野菜を手に取る機会が、多いという縁が書かれていた。

同町の釣谷隆士総務部長は「マスク不足で誰もが困っている中、

思いやりの気持ちに心が温まりました」。

寄付されたマスクは、窓口対応の職員用や福祉施設のための備蓄として活用するという。

 「大変な時ですが乗ってくれてありがとう」―。

スカイマーク新千歳空港支店では、地上で航空機の誘導などを行う社員3人が

メッセージボードを手作りし、今月4日から離陸時などに新千歳空港の

駐機場から機内の乗客に向けて掲げている。

 

 ボードに気付いた乗客らがツイッターに投稿し、「泣かせる」「こちらこそありがとう」などと話題に。

同社も航空需要の落ち込みによる減便で、厳しい状況が続く。

製作者の一人の本山理貴さん(44)は「こんな時だからこそ、お客さまへの感謝を込めた。

一日も早く終息するよう願います」と話した。

(斉藤千絵)

 

 

 

新型コロナウイルス感染が広がる中、行動が制限されていますが

思いやりの輪が広がるといいですね。