読売新聞オンラインに乗っている記事ですが

消えゆく「スーパー」特急、西日本だけに…「もはや速くない」

2019.12.13 15:03 読売新聞オンライン

 

「スーパー」が名称から外れる「スーパーとかち」

 JR北海道とJR東日本の来春のダイヤ改正で、

「スーパー北斗」(札幌~函館)など4種類の特急列車の名前から「スーパー」が外れる。

「北斗」など旧型車両との差別化を図るため平成初期に増えたが、

近年は旧型の更新で性能差が薄れるなどし、改名が続いていた。

これによりJR6社で「スーパー」を冠する特急が走るのは西日本だけとなる。

JR北と東は13日午後、発表する。→発表済み

 

 JR北で名称が変わるのは、「スーパー北斗」のほか、「スーパーとかち」(札幌~帯広)と

「スーパーおおぞら」(札幌~釧路)。

いずれも旧型の特急「北斗」「とかち」「おおぞら」の発展型として、1991年から97年にかけて運行を始めた。

 だが、旧型が新型に切り替わって新旧を区別する意義が薄れ、とかちと北斗、おおぞらは2001~18年、

名称を「スーパー」に統一。

13年以降は相次ぐトラブルを受けた安全対策の一環で特急の最高速度が10~20㎞/h落とされ、

「もはやスーパーと呼ぶほど速くない」との指摘が社内外から出ていた。

 JR北はこうした理由から、来年3月以降、名称をとかち、北斗、おおぞらに戻す。

すでに、17年には「スーパー宗谷」(札幌~稚内)、

「スーパーカムイ」(札幌~旭川)から「スーパー」を外している。

 

スーパービュー踊り子

 JR東では主に東京と伊豆方面を結ぶ「スーパービュー踊り子」が名を変える。

旧型の「踊り子」より窓が広いことなどで命名されたが、

旧型と共に車両を刷新するのに合わせ、踊り子に統一。

旧型特急踊り子 185系

来年3月のダイヤから改正からの踊り子 E257系

その一方、新型車両「サフィール踊り子」を来春導入する。

 

サフィールは宝石のサファイアのフランス語。

伊豆の海と空の青さをイメージして名付けた。

 JR東は2002~19年、同様の理由などで

「スーパーこまち」「スーパーあずさ」など5種類の新幹線や特急を改名するなどしている。

 JR西日本でも「スーパーくろしお」「スーパー雷鳥」など3種類の特急の名が

01~12年に消滅。今も走るのは「スーパーいなば」など4種類だ。

JR東海、九州、四国各社は「スーパー」を冠した特急は走っていない。

 鉄道ジャーナリストの梅原淳さんは

「旧型より速くて新しいことをイメージさせる便利な単語として、

各社こぞって『スーパー』と名付け、みんな喜んで乗った。

ただ、速くて新しいのは今や当然。

それ以上の付加価値や、シンプルな分かりやすさを求める傾向が強まり、

言葉の持つイメージが時代に合わなくなってきたのでは」と指摘している。

 

 

という事で、JR東海と四国を除く各社で

一時期は、スーパー〇〇という愛称名をもった特急列車がたくさんありましたが

現在では、JR西日本の山陰地区を走る下記の列車だけですね

 

スーパーはくと 大阪~(智頭急行鉄道経由)~倉吉

 

スーパーいなば 岡山~(上郡・智頭急行鉄道経由)~鳥取

スーパーまつかぜ 鳥取~米子・益田

スーパーおき 鳥取・米子~(山口線経由)新山口