北海道新聞 釧路版に載っている記事ですが

 

冬の釧根 列車で満喫 26日からSL運行/花咲線の減速区間追加

2019.01.11 05:00 北海道新聞 釧路版

 

 

煙を吐きながら走るSL冬の湿原号。

レトロな姿がこの冬も観光客の人気を集めそうだ=2018年1月

 

 26日からJR釧網線の釧路~標茶間で始まる、観光列車「SL冬の湿原号」の運行を皮切りに、

釧路・根室管内で冬の観光シーズンが本格化する。

今季は観光列車の運行のほか、普通列車を活用して観光客を

取り込む動きも広がっており、多様な形で道東観光が楽しめそうだ。

 冬の湿原号はJR北海道が運行する唯一のSL。

C11形蒸気機関車が客車5両(定員280人、全席指定)をけん引する。

今季は26、27日、2月1~12日、15~17日、21~24日の計21日間、1日1往復運行。

2月の平日の下り列車では、乗客に沿線自治体の特産品や銘菓が配布される。

 また、道は1月31日に訪日外国人客向けの観光列車を釧網線で運行する。

交通企画課によると、列車は網走発釧路行きで約100人が乗車予定。

市民有志らが車内や停車駅で観光客をもてなす計画もある。

 

 一方、車窓から見える景色や沿線の観光資源を生かし、普通列車に観光客を呼び込む動きも活発だ。

  JR北海道が昨年6月に花咲線(釧路~根室間)で始めた、

普通列車の一部を観光列車として運行する取り組み「いつもの列車で観光気分」は、

昨年11月末までだった実施期間を今年3月末までに延長した。

景観を楽しんでもらうための減速運転区間は、

別寒辺牛湿原(厚岸町)と落石海岸(根室市)付近に加え、

厚岸湾を一望できる門静~厚岸間も昨年12月に追加。

花咲線を「地球探索鉄道」としてPRする根室市は

「見どころが増えることは花咲線に乗りたいという動機にもつながる」と歓迎する。

 高速バス大手のウィラー(大阪市)は、釧網線の列車3日間乗り放題乗車券とバス乗車券、

オホーツク管内での流氷観光を組み合わせた「ひがし北海道ネイチャーパス」を、

専用サイトで販売している。

 2月1日から3月20日までの希望日に利用でき、

パスを提示することで釧路管内の飲食店などでも優待が受けられる。

同社は「移動に列車やバスを使うことで、冬道の運転が不安な人でも

冬のひがし北海道を楽しめるのが魅力。

サイトの閲覧や予約も順調に伸びている」と話している。(光嶋るい)