北海道新聞 北見版に載っている記事ですが

 

新ディーゼル車仲間入り 丸瀬布に3両目の機関車

2018.10.31 10:29 北海道新聞 北見版

 

いこいの森に搬入された10トンのディーゼル機関車(大石祐希撮影)

 

SL雨宮21号

 【遠軽】 町は北海道遺産の森林鉄道蒸気機関車(SL)「雨宮21号」などを運行する

遠軽町丸瀬布森林公園いこいの森に、3両目の機関車として約40年前まで

木材輸送で活躍したディーゼル機関車(DL)を導入する。車両はすでに同公園に搬入済み。

町は今後、ふるさと納税制度を活用して整備費用を確保し、公園内で運行させる考えで

「鉄道ファンをはじめとする集客増につなげたい」と話している。

 今回導入したDLは重量10t。

1956年に製造され、北見営林局滝上営林署(当時)の濁川森林鉄道で木材輸送に使われた後、

60年に長野営林局上松運輸営林署(同)の王滝森林鉄道に移り、75年まで使われた。

その後は愛知県瀬戸市の定光寺自然休養林に保存されていた。

 町は同休養林を管理する愛知森林管理事務所が、DLの譲渡先を探しているとの情報を入手。

鉄くず10トンの価格に相当する約29万円で購入した。

その後フェリーとトラックを使い、約160万円かけて運搬。

28日に同公園に到着し、現在は機関庫に保管されている。

 同公園にはすでに雨宮21号と重量6トンのDLが運行されている。

町は3両目としての運行を目指し今後必要な整備の費用を算定後、ふるさと納税制度を活用して、

本年度中に整備費用の寄付の呼びかけを始める。

資金が確保できた後、1年程度かけて整備を行い、デビューさせる計画だ。

 同様に老朽化した車両を活用した6tDLではエンジンの交換など整備に約450万円かかった。

担当する町丸瀬布総合支所産業課の小山信芳主幹は

「町民の理解を得るためにも、できるだけ町の財政を使わずに運行実現を目指したい」と説明。

運行が実現すれば、雨宮と10トンDLの連結運行やSLでは難しい冬季運行などを行い

公園の魅力向上につなげる考えだ。(城居将樹)