北海道新聞 留萌版に載っている記事ですが

 

四角で囲って「増す毛」 旧駅入場券のレプリカ大人気

2018.10.23.05:00 北海道新聞 留萌版

 

 

町観光協会が製作した硬券入場券レプリカ(上)と廃線前まで売られた従来の入場券

 

 【増毛】町観光協会はJR旧増毛駅の硬券入場券レプリカを製作し、

駅前観光案内所で販売している。

「増毛駅発行」と記すなど、JR北海道が廃駅前まで販売していたものをベースに改良。

町名にちなんだ「増毛(ぞうもう)のお守り」として大量に購入する人も。

発売から4カ月で700枚以上が売れており、案内所で一番の人気商品となっている。

 大きさ(縦約2・5㎝、横約5・5㎝)や価格(170円)、

裏面に販売順を示す番号が書かれている点は従来と同じ。

違うのは、駅名前の四角の中の文字が

JR北海道を示す「北」から増毛にちなんだ「毛」、「留萌駅発行」が「増毛駅発行」となった点だ。

 増毛は「ぞうもう」とも読めることから、鉄道ファン以外の、髪に悩む人への贈り物としても人気だ。

新増毛町史によると、男性用カツラのテレビCMに増毛町が登場した昭和50年代にも

入場券ブームが起きた。

案内所によると、新しい入場券は、升(ます)を連想させる四角の中に「毛」の文字があるため、

「増す毛」という意味が込められている。

常駐職員の仙北近江さんは「少し髪の薄い特定の人をイメージし『あの人にいいんじゃない』と

盛り上がりながら、笑みを浮かべて10枚以上買っていく団体客もいます」と明かす。

 6月18日から販売し、今月16日までに735枚が売れた。

案内所にある100種類以上の増毛グッズ中で最も人気だという。

 従来の入場券は廃駅となった2016年12月までしか案内所で販売しておらず、

廃駅後に訪れた観光客からは残念がる声が上がっていた。

堀雅志町長は廃駅の数カ月後に町役場を訪れたJR北海道の島田修社長と対談し、

増毛での入場券レプリカの販売を提案。

「北」の文字を使わないという条件で製作許可を得たという。(工藤俊悟)