北海道新聞 札幌版に乗っている記事ですが

 

 

札幌市電の車庫・工場棟、建て替え 21年度着工、40台収容 見学スペース新設

2018.06.20 05:00 北海道新聞 札幌版

 

藻岩山麓にある電車事業所の車庫・工場棟。2024年度末の完成を目指して建て替える

 札幌市は、路面電車(市電)の車両を収容、修理する

電車事業所(中央区南21西16)の車庫・工場棟を現在地で建て替える。

築50年と老朽化しているほか、新型低床車両を2019年度までに3台追加することから、

機能向上と拡張のため改築し、見学スペースなどを新設する。

21年度に着工、24年度末に完成予定で、総事業費は約41億円を見込む。

 車庫・工場棟は鉄骨造一部4階建ての延べ床面積約7,000㎡で、1968年に建てられた。

車両の修理や検査を行っているが、車庫内には保有する車両37台のうち、22台分しか収容できない。

耐震補強が難しいほど老朽化し、車庫外にも数台が野ざらしで止めており、

冬季の管理上にも問題があった。

 建て替え工事ではまず、事業所南側の市有地に仮設の車庫(延べ床約950㎡)を建設。

その後、車庫・工場棟を解体、新築する。

84年に建てられた併設の事務所棟は、既存の建物を補修し、車庫・工場棟に接続させる。

 市交通局が現在保有する車両は旧型30台、新型3台、除雪用の「ササラ電車」4台の計37台。

新型は今年秋に1台、来年に2台を追加予定で、車庫は40台分を収容できる規模にする。

 本年度は設計を行い、予算は約4,000万円。

交通局は、事業内容を提案してもらう公募型プロポーザル方式で業者を募集しているため、

新施設の広さなど詳細は未定。

 車庫・工場棟は、安全に施設内を見学できるスペースや、部品を触ったり、歴史を学んだりできる

展示スペースも新設する。

交通局は「市民に親しまれる施設にしたい」と話している。(小林史明)