売新聞に載っている記事ですが
沖縄に鉄道、県がルート案…那覇~名護70㎞
2018.03.31 09:56 読売新聞
沖縄モノレールの車両
沖縄本島を縦貫する鉄道導入に向けて沖縄県が設置した
「沖縄鉄軌道計画検討委員会」(委員長=森地茂・東大名誉教授)は30日、
那覇市から名護市までの約70キロを結ぶルート案を決め、
翁長雄志(おなが たけし)知事に答申した。
県はこのルート案を基に観光客の需要や費用対効果などを検討。
近く県としての計画を策定し、政府に整備を要請するとみられる。
県によると、総事業費は約6000億円を想定。
検討委は、政府などの予算で鉄道施設を整備した上で、民間企業などが運営する
「上下分離方式」を採用すれば、開業後30~40年で黒字化すると判断した。
実際の整備では、事業主体や財源調達が焦点となる。
検討委が推奨したルートは、那覇市から米軍普天間飛行場のある宜野湾市や
沖縄市、恩納村など7市町村を経由し、終点の名護市までを約1時間で結ぶ。
利便性や環境への影響などに配慮し、那覇市などの市街地では国道58号の地下を通すトンネル、
恩納村などでは山岳トンネルを想定した。
つついて、沖縄タイムスの記事です
沖縄鉄軌道:識者は「北谷経由案」を推奨 翁長知事「しっかりやる」
2018.03.31 12:18 沖縄タイムス
那覇-名護間を1時間で結ぶ鉄軌道導入に向け、沖縄県が設置した
有識者の沖縄鉄軌道計画検討委員会
(委員長・森地茂政策研究大学院大学政策研究センター所長)は30日、
アクセスや需要面などから、北谷町などを経由する「C派生案」を構想段階での推奨ルート案とする
計画書案を翁長雄志知事に手渡した。
翁長知事は「沖縄は人口も増え、海外から250万人が来る。
交通渋滞も深刻で、この計画案がベースにないと将来は語れない。
ぜひとも、そういう方向性でしっかりとやっていきたい」と述べた。
推奨ルート案は那覇、浦添、宜野湾、北谷、沖縄、うるま、恩納、名護の8市町村を通る。
翁長知事が県の計画案として決定後、構想段階は終了。
国に対し、事業化への早期の取り組みや全国新幹線鉄道整備法を参考にした
特例制度の創設を改めて求めていく。
県は今後、フィーダー交通ネットワーク構築に向けた市町村との意見交換や
シンポジウム開催のほか、課題となっている費用便益比の改善に向けた調査・検討を進める。
計画では、システムは小型鉄道、モノレール、専用軌道をゴムタイヤ付き車両で走るAGT、
リニアモーターカーの一つのHSST、次世代型路面電車のLRT(専用軌道)を想定。
計画案づくりは2014年10月から開始。
委員会は(1)事業効果(2)採算性(3)事業費・工期(4)事業実施上の留意点-の視点から、
公共交通の役割や県民意見などを踏まえて設定した7案を総合的に評価し、選定した。