北海道新聞に載っている記事ですが

 

買い物荷物をバスで自宅へ 貨客混載活用の実験スタート 士別

2018.02.17 05:00 北海道新聞 旭川地区版

 

 

路線バスに買い物荷物を運び込むヤマト運輸の担当者

 

 【士別】

買い物が不便な地域の住民を支援しようと、北海道運輸局は15日、路線バスで乗客と宅配荷物を

一緒に運ぶ「貨客混載」事業を活用し、買い物の荷物もスーパーから自宅まで運ぶサービスの

実証実験を始めた。

市中心部から約20キロ離れた朝日地区の住民を対象に3月15日まで行い、ニーズと課題を探る。

 対象店舗は市内中心部の西條士別店とビッグハウス士別店。

朝日地区住民が購入した商品を各店のサービスカウンターに預けると、

ヤマト運輸の市内担当者が士別軌道の路線バスの乗り場まで運んでバスに載せる。

路線バス終点の朝日地区では、ヤマト運輸の同地区担当者が荷物を受け取り、

利用者の自宅まで配送する仕組み。費用は運輸局が負担する。

 荷物は正午までに預けると午後3時ごろに、午後2時半までに預けると

午後5時ごろまでに自宅に届く。利用者にはアンケートを行い、サービスの改善点などを調べる。

 初日は数人の利用があり、路線バスの一部座席に「ヤマト宅配便専用」と表示し、荷物を載せて運んだ。

路線バスで買い物に訪れ、魚や野菜などの食料品の宅配を頼んだ朝日地区の女性(77)は

「重くて持てないので配送はありがたい。当日に届くのも魅力」と話した。

 士別軌道とヤマト運輸は2016年7月から、士別~朝日地区の路線バスに宅配便を載せる

貨客混載事業を実施。

約1,300人が暮らす朝日地区には大型スーパーがなく、車を運転しない高齢者が相当数いることから、

市街地での買い物荷物も自宅まで運ぶ実験に取り組んだ。

 士別軌道の井口裕史常務は「サービスを楽しみにしている住民もいると聞いている。

バスの利用者増加にもつながればうれしい」と話した。(阿部浩二)